日蓮宗新聞

2015年5月20日号

ニューヨークに平和へのお題目響く

DSC00891立正平和の会(河﨑俊栄理事長)は、第9回国連NPT(核不拡散条約)再検討会議に向け、4月25日から5月1日までの「世界の平和を願う 国連NPT(核不拡散条約)再検討会議へ日蓮宗総長親書並びに国際署名提出とニューヨーク平和行進の旅」を企画し、13人が参加した。これに先立ち同会では世界の平和を願う国際署名を全国に展開。総長親書とともに集まった2551筆の署名を携えての渡米となった。
NPT再検討会議は国際条約で、核保有国や非保有国との間で差別や権利の主張などに問題点があるとして、5年ごとに開かれている国際会議。人類恒久平和・世界平和のために保有する核兵器の削減目標や廃絶に向けた話し合いが行われている。
日蓮宗では毎回この会議に、宗務総長が世界立正平和の精神と被爆国としての立場から国連に向け「いかなる戦争行為にも反対する意思を示し、国際協定による速やかなる核兵器の廃絶、平和的手段によるあらゆる紛争の即時終結を強く要請すると共に、国家、民族、宗教の枠を超えた世界の恒久平和を祈るものである」という親書を提出している。今回もタウス・フェルーキ議長、国連軍縮会議代表のアンゲラ・ケイン代表に親書が手渡された。
国連での国際会議に毎回宗門としての親書を提出している宗派・団体は、日蓮宗の他にはない。今回も祖願である「立正安国の教え」を世界の国際会議の舞台で全世界に向けて発信した。
4月26日(現地時間)には、午前10時から国連前の教会で多宗教による合同礼拝が行われ、世界恒久平和への祈りが捧げられた。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、仏教などが宗教の垣根を越えて互いに尊重し、宗教界からのメッセ―ジとして毎回行われているもので、今回はアフリカ大陸からの参加がありともに祈りが捧げられた。日本仏教界を代表して河崎理事長が自我偈と唱題の後、表白文を読み上げ参加者と祈りを捧げた。また午後2時からユニオンスクエア―から国連に向けての約4㌔の道のりを「日蓮宗は世界の平和を願う」「いのちに合掌」という横断幕を先頭に平和行脚を行った。この行脚にはサンフランシスコ・ヘイワード国際布教センターの池永英清所長やニュイーヨーク大聖恩寺の熊倉祥元師も加わり、立正安国の願いを込めたお題目の声がニューヨークの街に響き渡った。

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2015年5月10日号

大本山妙顯寺で中央檀信徒研修道場開く

檀研道①日蓮宗宗務院主催の平成27年度第1回中央檀信徒研修道場が京都市大本山妙顯寺(三田村日正貫首)で4月25、26日に行われた。近畿在住者を中心に全国の40歳から84歳までの参加檀信徒26人が行学二道に励んだ。この道場は宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」を推し進めるため、檀信徒の信行推進者を養成することを目的に年2回開かれている。

開講式で敷昌子さん(京都市本妙寺檀徒)が誓いのことばを述べた後、早速、古都を感じさせる枯山水庭園の「四海唱導の庭」に面した講堂で、田端義宏主任(青森県永昌寺住職)と、山本光明講師(北海道龍王寺住職)の講義が行われた。田端主任は宗門運動についての講義のなかで、「立正安国という教えは、自分の幸せを願うのではなく世界の幸せを願い行動を起こすこと。外の幸せを願うのは日蓮宗だけ」と述べ、その基となる〝合掌〟を伝えていくことの大切さと使命を説く言葉に、道場生は一心に耳を傾けた。その後、本堂で一時間の唱題行を行った。
夜には法座が開かれ、道場生が自己紹介とともに、今回の道場に参加したきっかけなどを語った。始めは緊張の面持ちだった道場生も次第に熱い思いが溢れ出し、活発な意見を交わした。信仰のきっかけは、住職の教化や身内を亡くし喪失した時の供養心など多岐にわたったが、共通することはお寺の行事に積極的に参加し、高齢化の問題も含め檀信徒が何を求めているかなどを住職と一緒に考えていることが伺えた。田端主任は、「友人を誘ってお寺に行くことも立派な布教の一つ。人には人を動かす力がある」と締めくくった。
2日目、再び講義を受けた後、すべてのカリキュラムを修了した道場生に、特別修了証が授与された。田端主任は「伝えることが日蓮宗のいのち」と述べ、そのためには「まず自分自身が行学に励み、得たことはただちに他の人々に教えていくべきである」という日蓮聖人の教えを示し、行学の大切さを道場生に伝えた。修了後、道場生は、誓いを新たに清々しい表情を見せていた。
茨城県から参加のMGさん(40)は「介護施設を経営していますが、普段から日蓮宗ではなくても入居者全員でお題目の会を行っています。今回、断片だった日蓮聖人や『法華経』などの知識が一つに繋がり、参加して良かった。今後の信仰に役立て、一人でも多くの人と合掌し、お題目を唱えたい」と語った。

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    日蓮宗新聞社編
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