日蓮宗新聞

2019年12月20日号

中川宗務内局新人事

東京都大田区日蓮宗宗務院で12月5日、中川法政宗務総長をはじめとする宗務役員退任・就任認証式が行われた。退任は松永慈弘総務局長、松井大英伝道部長、北山孝治教務部長、田中恵紳総務部長、山口裕光参与で、新任は総務局長に生駒雅幸師、伝道部長に関本城師、教務部長に栗原啓允師、総務部長に髙津憲周師、参与に渡邉日祥師。
中川総長は退任者に「平成29年の組局以来、共に歩んできたことを思い起こすと込み上げるものがある。宗門発展のため、今後も支えてほしい」と謝意を表した。また松永前伝道局長は「1つひとつ丁寧に仕事ができた。これも中川総長が自由にさせてもらえる環境を与えてくれたからこそ。立場は変わるが、宗門発展のために尽力したい」と応えた。また中川総長が新任の役員に「決して平坦な道ではない。だけれども、ともに苦労し、宗門運動、降誕八百年の円成に向けて共に歩んでほしい」と激励した。生駒新伝道局長は、「責任の重さを感じる。木を見て森を見ず、という諺があるが、きっちりと個々の寺院の意見も取り上げながら、宗門の発展も同時に考えていきたい」と覚悟を示した。

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2019年12月10日号

インド洋津波15周年慰霊法要

「祈りは続く」高齢化で最後の式典に総長誓う
プーケットHP 2004年に発生し、約22万人の犠牲を出したスマトラ沖地震から15年を迎え、タイ・プーケット島カマラビーチの慰霊之碑で、「世界津波の日」にあたる11月5日に中川法政宗務総長を導師にインド洋津波犠牲者の慰霊祭(主催=NPO法人プラジャ)が営まれた。同慰霊祭の法要は、発生翌年にタイ政府から全日本仏教会(当時の会長=藤井日光日蓮宗管長)に要請があり、毎年日蓮宗が続けてきたが、遺族の高齢化などの理由により最後となった。
当日は、日本人遺族をはじめ、プーケット県カトウー郡のソムパート・パプソンカーム郡長や世界仏教徒連盟(WFB)のパロップ・タイアリー事務総長ら約100人が参列した。妹夫婦を失った遺族の1人は「15年の月日が過ぎても、何も慰めにもなっていません」と悲痛な思いを語った。また弟家族5人が犠牲になった遺族の1人も「2年前に亡くなった父もこうして皆さんで慰霊をしていただき、喜んでいると思います。今回が最後となり寂しいですが、今まで本当にありがたく思っています」と述べ、今後も遺された家族で法要を営み、忘れないと心に決めていた。黙祷が捧げられた後、菅家弘道プラジャ理事長が挨拶に立ち、今まで法要を勤めてきた日蓮宗に謝意を表し、「最終の慰霊祭に皆さまと悲しみを共有したいと思います」と述べた。またソムパート郡長は「自然災害を避けることはできませんが、大事なのは手を取り合い、防災意識を高めること」と語り、パロップ事務総長は「数え切れない命が津波で失われ、惨状を目の当たりにしました。しかしその危機のなかで、国・人種・文化関係なく手を差し伸べてくれる人がいました。仏教徒として無常を教わりますが、一方で滅と生とどのように向かいあっていくべきか、智慧と安らぎのなかで学ぶ必要性を知りました」と追悼の辞で語るとともに改めて法要を続けてきた日蓮宗などに感謝を伝えた。
参列者の想いを聞き届けた中川総長が、碑の前に座し法要が開始。参列者が供華するなか唱えられた妙法蓮華経とお題目は、犠牲者を慰めるべく波のなかに溶けていった。
夕食会では、中川総長が「家族や大事な人を失った悲しみが癒えることはないでしょう。今日で式典は終わりとなりますが、私たちの祈りは続きます。だから安心してほしい」と言葉を掛け、遺族や島民らに寄り添った。またWFBから日蓮宗へ、今まで勤めてきた法要への感謝状が贈られた。

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「岡山の日蓮法華」展が好評のうちに閉幕

10月11日から11月10日まで岡山県立博物館で開催されていた令和元年度特別展「岡山の日蓮法華」が閉幕した。期間中1万729人を集め、同館で開催された特別展での日数当たりの来館者数は過去最高という。
同展では、日蓮聖人ご真筆の「大曼荼羅御本尊」2点と『神国王御書』『盂蘭盆御書』2点を含む日蓮宗や他法華系教団の寺宝計110点を公開。岡山と京都の文化の伝播や三備地区における教団の展開がひもとかれる内容として高評価を受けた。また中尾堯立正大学名誉教授によると、ご真筆のご本尊・ご遺文とも岡山での公開は初で、とくに経一丸(後の日像上人)に授与された『玄旨伝法本尊』は「格護する京都大本山妙顯寺の蔵を出たことがないのでは」というほど注目を集めた。
また10月21日には宗門史跡の吉備中央町妙本寺で現地説明会が開かれ、約130人が参加した。県指定重要文化財の本堂では同館学芸員の中田利枝子氏による特別展の解説、重要文化財の番神堂がある境内では平野信行住職による特別拝観や案内が行われた。
中田氏は会期を終え、「岡山における法華系教団の展開や、また当時の中央である京都との密接な関係を表現したことで、地方ならではの展示になったと思う。図録の問い合わせも北海道から九州まで寄せられ関心の高さがうかがえた」と語った。

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新年のご挨拶。

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