日蓮宗新聞

2014年7月20日号

小林順光宗務総長が声明文

安倍内閣「集団的自衛権」の閣議決定受け

小林総長安倍内閣が7月1日、集団的自衛権行使を容認する解釈を「閣議決定」したことを受け、日蓮宗宗務院の小林順光宗務総長(写真)が声明文を発表した。

 

集団的自衛権行使容認の閣議決定に関して

日蓮宗は、この度の集団的自衛権の行使容認という閣議決定が、我が国に戦争の危機をもたらすのではないかと強く危惧するものであります。
昭和29年、本宗は世界に向けて戦争反対・原水爆禁止を訴える世界立正平和運動を提唱し、全国各地に展開して参りました。
この立正平和運動は、広島・長崎の原爆による惨禍を直視し、日蓮聖人の四海帰妙・正法弘通の誓願から全人類の仏性を開顕し、現実に浄仏国土の成就を目的とした運動です。
その後、歴代管長が先頭に立ち、被爆者救援托鉢や千鳥ヶ淵戦没者墓苑追善法要、中国人俘虜殉難者遺骨送還、被爆者援護法制定折鶴行脚等の活動を展開して参りました。千鳥ヶ淵戦没者墓苑での法要は、今日もなお宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」の世界立正平和活動に受け継がれ、実施されております。
「いのちに合掌」「世界立正平和」を目指す日蓮宗は、国際平和の実現のために日本国憲法の恒久平和の理念を尊重し、将来にわたり戦争や武力行使のないことを強く願うものであります。

合掌
日蓮宗宗務総長
小林 順光

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日蓮聖人御降誕800年ロゴマーク決定!

Print平成19年にスタートし、4期にわたって展開される宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」。この運動は、平成33年に迎える日蓮聖人御降誕800年を最終目標としています。日蓮宗ではこの日蓮聖人御降誕800年を象徴するロゴマークを決定しました。
3つの円は、「我れ日本の柱とならむ。我れ日本の眼目とならむ。我れ日本の大船とならむ」の日蓮聖人がお書きになられた『開目抄』の三大誓願、つまり「柱」「眼目」「大船」を表しています。また円の一つを分割することで、漢数字の「八」と算用数字の「8」が表され、さらにその形は合掌や三大誓願の「大船」が海にうかぶ様子、水面に映される朝日などのイメージを見出すことができます。
宗門運動は、第1期「播種活動」・第2期「育成活動」・第3期「開花活動」・第4期「結実活動」の4期に分かれており、スローガンは「いのちに合掌」です。
播種活動では、「祖願に学ぶ」の方針のもと、平成21年に『立正安国論』奏進750年を迎え、宗門法要が営まれたました。現在の育成活動では、但行礼拝の精神に基づき、「敬いの心で安穏な社会づくり、人づくり」を推進し、方針を「合掌」としています。
来年度からは開花活動となり、宗門運動の後半に入ります。今後の展開として、ご正当となる大本山小湊誕生寺での慶讃法要をはじめ、記念大会や施設の整備、広報・文化事業の推進などが御降誕800年の事業として予定されています。
宗門運動と御降誕800年は別々のものではありません。御降誕のご正当に向かって、私たち法華の行者が目指す立正安国の世界を実現させなければなりません。祖願に向けて異体同心となり、みんなで努力精進しましょう。

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2014年7月10日号

北米開教100周年記念講演と晩餐会

IMG_305325年ぶりの管長ご親教に沸く

北米開教100周年慶讃法要が6月29日、内野日総管長猊下(総本山身延山久遠寺法主)を大導師にロサンゼルス日蓮宗米国別院(井上定胤主任)で営まれた。前日の28日には、開教師とともに早水日秀日蓮宗声明導師を導師に北米開教布教先師報恩声明法要と東京都西部修法師会(稲荷泰雅会長)の祈祷会が営まれた。夕方にはホテルでプリンストン大学ジャクリン・ストーン教授(写真円内)の記念講演、夜には内野管長猊下をお迎えし、晩餐会が開かれた。
IMG_2923 記念講演では、ストーン教授が日蓮聖人の教義の独自性について講演し、法華経への帰依や唱題行、立正安国を解説した。そのなかで、唱題行は誰もができることや、お題目が自己の欠点や心の暗の部分を修正し、成長させると語り、また自らが仏になるための修行だけではなく、平和で安穏な仏国土をこの世に実現させることを目指したことに特徴があると述べた。最後に「宗教多元化の米国社会のなかで、法華信仰を根付かせるためには、多くの課題に直面し、時間もかかることでしょう。しかし、僧侶信徒の法華経弘通の努力には、すでにその結果が内在している」と北米の開教師と信徒を讃えた。
IMG_3273 晩餐会には北米開教師や信徒、日本から慶事を祝うために駆けつけた僧侶檀信徒約350人が出席した。盛大な拍手で歓迎を受けた内野管長猊下は恭しく出席者に合掌された。ご挨拶では、「この慶事に大導師を務められることは法悦に堪えない」と喜びを語られ、「総本山身延山久遠寺の標語である〝共に生き、共に栄える〟とは、お互いに敬い、助け合いながら誰もが安穏な社会〝立正安国〟を築くことであり、私たち人類に課せられた使命です。この〝安国〟とは、自分の国ばかりのことだけではありません。閻浮提、すなわち世界中のことを示しています。私たち日蓮聖人門下は、個人の安寧、自国の平和はもとより、世界中の平和に向けて邁進することこそ、宗祖の大願にかなうことなのです」と述べられ、宗門として北米開教区への一層の支援を誓われた。
IMG_4074 続いて、記念品が内野管長猊下から北米寺院教会へ、また北米寺院教会から内野管長猊下に贈呈された。さらに北米寺院教会へ海外布教後援会(吉田文堯会長)と國際佛教親交会(持田日勇会長)から助成金が贈られた。渡邉日易國際仏教親交会理事長の乾杯の発声で、100周年の慶事を祝うとともに北米の先師や信徒の苦労を偲んだ。

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新年のご挨拶。

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