日蓮宗新聞
2022年12月1日号
全国五十七箇本山めぐり満了証授与式開く
日蓮宗全国本山会(総裁=内野日総総本山身延山久遠寺法主猊下、会長=井上日修本山瑞輪寺貫首)企画監修の「全国五十七箇本山御朱印めぐり」満願者を讃える満了証授与式が11月17日、山梨県身延山久遠寺で行われた。本山会の貫首4人が参列するなか、2回満了した2人を含めて僧侶檀信徒45人が出席した。内野総裁猊下は、式へのご臨席が叶わなかったが、「身延山開闢750年を控える今、皆さまが祖山にお集りくださり、ありがたい思いでいっぱいです。ますますご精進され、釈迦牟尼仏・日蓮聖人・諸天善神のご加護を頂き、混迷極まる情勢を共に乗り越えてまいりましょう」と満願者にメッセージを贈られた。同授与式は3年ぶり4回目の開催。
井上会長から祝いの言葉を受けながら満了証を授与された出席者は達成感に満ちた誇らしい表情を浮かべた。最年少の神澤孝樹くん(6)に満了証が手渡されると、小さな満了者に思わず笑みがこぼれ、いっそう大きな拍手が沸き起こった。
井上会長は挨拶に立ち、「ひとくちに57本山といっても、北は宮城県の孝勝寺、南は佐賀県の光勝寺まで、ご朱印を頂くことは大変な〝行〟だったと思います。それを達成されたみなさまは、日蓮宗の信徒の代表として日蓮聖人の思いを背負っている人たちです」と改めて満了者へ称賛の言葉を贈り、「この感激を仲間に伝え、満了する人たちが2陣3陣と続くことを願っています」と期待した。
同本山御朱印めぐりセットの製作・頒布元の日蓮宗新聞社・安芸栄祥社長は「全本山を参拝され、歴史と伝統を感じ、そして感動を覚えたと思います。未信徒や本山めぐり未経験の人たちへ仏縁を深めていただきたい」と挨拶した。
「全国五十七箇本山御朱印めぐり」は専用の各本山貫首染筆のご首題を携行し、参拝時にご朱印をいただくもので、全本山参拝後には、満願証が授与されるほか、定数以上の参加者で身延山久遠寺での満了証授与式が開催される。
※「全国五十七箇本山御朱印めぐりセット」は日蓮宗新聞社で好評頒布中。問い合わせ・購入は日蓮宗新聞社営業部(☎03・3755・5271)まで。
