日蓮宗新聞
2024年2月20日号
池上本門寺で福はうち!
東京都大田区大本山池上本門寺で節分追儺式が2月3日に営まれた。同寺には、日本プロレスの父・力道山の墓があるため、元プロレスラーの藤波辰爾さんやプロレスラーの斉藤ジュン・レイさんら、また演出家の宮本亜門さんら著名人や歳男・歳女が参列した。法要中、菅野日彰貫首猊下が「節分はこの1年の間に心のなかで育った鬼を追い出す行事です。清浄な気持ちになって外の舞台からみなさんに功徳を渡してください」と述べられた後、大きな声で「受持法華名者 福不可量 福はうち 鬼はそと」と堂内豆まきを行われた。
境内に設置された特別桟敷からの豆まきには、菅野猊下とともに藤波さんらが、参拝者約1万5千人に向けて福を届けた。初めて桟敷からの豆まきを行ったという男性は、「あまりにも多くの人で、後ろの人たちまで届くように豆を投げられなかったですが、能登半島で被災した人たちにまで福が届くように気持ちは全力で投げました」と話した。

2024年2月10日号
身延山久遠寺法主に持田日勇師選出
山梨県総本山身延山久遠寺の新法主(第93世)に持田日勇師(千葉県茂原市本山藻原寺貫首・久遠寺総務・87歳)が1月25日に選出された。第92世内野日総猊下のご遷化による法主空位を受けて開かれた臨時の参与会・祖山常置会・総代会で決められた。
持田師は昭和11年、東京都生まれ。24年に得度、34年に僧階新叙を受けた。同年に早稲田大学第一政経学部政治科卒業、36年に立正大学大学院文学研究科仏教学専攻履修。41年に東京都本久寺住職に。宗務院の総務課長(47年)を経て52年から宗会議員を4期務めた。日蓮聖人第700遠忌では報恩奉行会事務局長として辣腕を振るい円成に導いた。平成13年に藻原寺に晋山。日向上人第700遠忌事業に尽力し、「オラトリオ日蓮聖人」の再演を果たした。また公益財団法人立正育英会理事長として学生のために奨学金の寄付集めに奔走した。
海外とのつながりも重視し、日蓮宗國際佛教親交会(名誉会長)や日中友好宗教者懇話会(同)、日蓮宗海外布教後援会(会長)を牽引。現在もイタリアなどまで足を伸ばし交流を図っている。中国仏教会から「日中佛教友好使者」の称号を授与されるほど、信頼を得ている。現日蓮宗宗務顧問、現身延山学園理事長。ほか立正大学学園常任理事や身延山大学長などを歴任。
仮入山式は3月13日、入山式は5月7日を予定。翌8日は内野上人の本葬儀が営まれる。

2024年2月1日号
修行を重ね大きな実に
山梨県総本山身延山久遠寺で1月13日、御年頭会が営まれた。日蓮聖人の御魂に新春のご挨拶を捧げるため、田中恵紳宗務総長をはじめ全国から僧侶檀信徒約300人が参列した。御年頭会は、750年前に身延ご入山後初の新春を迎えられた聖人に弟子檀越が賀を献じるため、ご草庵に参じた故事に由来する。導師を務めた内野日総法主猊下名代の持田日勇総務とともに参列者が法味を言上した。
浜島典彦副総務が代読した内野猊下の新年の挨拶では、まず能登半島地震の被災者や犠牲者へ向けての見舞いと追悼のメッセージが語られた。また身延山の代表的な植物の1つ南天を挙げられ、「難を転じるという南天は夏に白い花を咲かせ、冬に真っ赤な果実を実らせます。大きな試練にも真っ白な心で修行を重ねていくと大きな実になるでしょう」と被災者の気持ちを慮られた。最後に「生きとし生けるものへの感謝と慈悲の心をもつ」「自分にできることを考え行動する」「ともに支え合う」という3つでお題目修行に励むことを求められた。内野猊下は21日にご遷化されたため、最後のご垂教となった。
続いて田中総長は「身延山からお題目の声が世界に響き渡り、〝いのちに合掌〟する安穏なる社会を実現してまいりましょう」と伝えた。身延山参与の堀内光一郎富士急行株式会社代表取締役は世界の現状を顧み「共に生き共に栄えるという身延山が提唱する精神は仏教のみならず、すべての宗教がもたなければなりません」と訴えた。
持田総務は地震後すぐに募金活動を開始し、救援物資を現地支援拠点寺院に届けたことを報告し、「身延山として力を尽くします」と宣言。さらには「さまざまな活動を通して仏教徒の共通理念〝世界の平和と人類の福祉の増進〟を図っていきたい。そのために〝共に生き 共に支える〟という共栄運動で憂いのない清明な精神を作っていきます」と標榜した。




















