日蓮宗新聞

2004年1月20日号

身延山久遠寺で「御年頭会」

一年の始まりに親しく日蓮聖人にお年賀を申し上げ、その年の慶福を祈念して盛大に行われる「御年頭会」が1月13日、日蓮宗総本山身延山久遠寺(山梨県南巨摩郡、藤井日光法主)で営まれた。六老僧の系統である六門跡寺院の貫首、岩間湛正宗務総長、内局、檀信徒約500人が参列した。
 午前10時、祖師堂で藤井法主猊下を導師に行われた法要では、菅野啓淳布教部長が縁起を朗読、藤井法主猊下が杯に清酒を注ぎ、ご宝前に供える「献酒の儀」が行われた。
法要後は、日蓮聖人が身延山に入山されてはじめての正月に、南部実長公から馬を献上され、その馬に乗り実長公邸へ向かった故事に由来する「曳馬式」。祖師堂前で手綱を引かれた二頭の馬が法楽加持を受け、藤井法主猊下から人参を頂戴した。綽然として人参をほおばる馬の様子に、藤井法主猊下はほほえみを返されていた。
続いて身延山大学講堂に場所を移し、華やかな祝賀宴が催された。
岩間宗務総長の挨拶に続き、六門跡寺院を代表して本山藻原寺の持田日勇貫首が祝詞を言上。
藤井法主猊下は新年のお言葉の中で、「昨年9月に仙台の本山孝勝寺の五重塔を拝し、皆さまと共に身延山久遠寺に五重塔を建立する大誓願を立てました」と表明された。久遠寺では加賀藩祖、前田利家の側室である寿福院日栄夫人の外護によって、元和5年(1619)に建立された五重塔が、明治8年の大火で焼失している。藤井法主が貫首をお務めになった能登の本山妙成寺にも夫人が建立した五重塔があり、藤井法主は前田家との深い因縁に思いを熱くし、大誓願を立てられた。
また、熊王家35代当主の熊王章夫さんがお善を献上、参列者代表を代表して身延山参与の堀龍雄師(本山妙純寺貫首)と信徒代表の秋山章さんが挨拶した。
祝宴では磯貝静江立正大学教授の指導により身延山合唱団が仏讃歌を、橘会が琴演奏を披露し、新春の目出たさを一層盛り上げた

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立教開宗751年目へ新たな第一歩

立教開宗751年目の新たな第一歩を踏み出す記念すべき平成16年の幕開けを期し、恒例の「御用始めの儀」が1月9日、藤井日光管長猊下をお迎えして東京大田区の日蓮宗宗務院で行われた。
午前11時から、宗務院五階講堂で岩間湛正宗務総長をはじめ内局各部長、全国各地の本山貫首、宗会議員、宗務所長ら約200人が参列する中、藤井管長猊下を導師に、伝道宗門のさらなる発展を一同で祈念。
続いて、昨年12月に第二期目の日蓮宗管長にご就任されたばかりの藤井管長猊下が「今日の世情を見ますと、世界全体が対話と共生を忘れ、対立と破壊の連鎖を始め、末法濁悪の様相を示して、誠に悲しく痛ましい出来事が跡を絶ちません。全ての宗門人は、激動する時代の中にあって、国家・民族を超えて手を携え、正しき法を弘める努力がこれまで以上に求められております。年の始めに宗門の各聖各位と共に、不惜身命・異体同心を旨に、立正安国、四海帰妙に邁進する誓いを仏祖に奉ります」とご挨拶された。

法要後の正午から同会場で賀詞交歓会が行われ、岩間総長が「昨年は立教開宗750年記念事業が無事円成し、同時に、お題目総弘通運動も結実大会が行われまして一応の区切りとなりました。本年はいよいよ751年目の出発の年となり、新しい宗門運動につきましても現在、関係機関で充分に検討中で、いずれ皆さまにご呈示申し上げることができると思います。本年は宗門にとりまして大変重大な年であると認識し、私も宗務総長に就任いたしまして初めての正月ですが、心を新たに取り組む所存ですので、皆さまの絶大なるご支援ご教導をお願い申し上げる次第でございます」と年頭の挨拶を述べた。
続いて岩間総長、井村大祐宗会議長、井出存祐第二部審査会会長が参加者の「ヨイショ!」の声に合わせて鏡開きを行った後、井村議長の音頭で乾杯し、歓談に移った。

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2004年1月10日号

本山報恩寺 第35世貫首に鈴木貫仁師

紀州徳川家の菩提寺で知られる和歌山市本山報恩寺の第35世貫首に鈴木貫仁師(東京・法恩寺代務住職)が決まり、昨年11月26日、報恩寺で晋山奉告式が営まれた。
鈴木貫首は18年間の教員生活後、昭和46年に法恩寺住職に就任し、東京東部宗務所長、宗外では墨田区仏教会理事、東京保護司会連合会常任理事などを歴任。藍綬褒章、勲五等瑞宝章等を受賞している。平成4年、京都・大本山本圀寺の第78世歴世に晋山した。
鈴木新貫首を導師に僧侶檀信徒200人が参列して営まれた奉告式では、鈴木新貫首が参与の長瀬泰崇師(東京・興善寺)から払子を受け取り、歴代譜に記帳した。
報恩寺を菩提寺とする紀州藩祖頼宣公の母は法華信仰に名だたるお万の方、また頼宣公夫人・瑤林院は加藤清正の五女にあたるなど、報恩寺は女性顕彰に関係が深く、鈴木新貫首は「女性の考えを生かした布教を展開し、寺門の興隆、宗風の宣揚に努め、報恩寺の意義を全国に広めていきたい」と抱負を語った。
法恩寺と報恩寺は代々縁が深く、法恩寺の第22世日泰上人が報恩寺第4世に、報恩寺第6世の日実上人が法恩寺第26世に晋山している。

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新年のご挨拶。

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