日蓮宗新聞
2025年2月20日号
東京都大本山池上本門寺で節分会
東京都大田区大本山池上本門寺で節分追儺式が2月2日に営まれた。菅野日彰貫首猊下や年男・年女、宮本亞門さん(演出家)、若村麻由美さん(俳優)、こぞうくんなどの各界著名人約100人が境内に設置された特別桟敷から豆まきを行うと、約1万人の参拝者は歓声をあげながら飛んでくる「福」を求めた。
豆まきに先立ち行われた法要では、読経や修法、唱題に続き、導師を務められた菅野猊下が「一番怖い鬼は皆さんの心にいます。また目にも、口にも、耳にもいます。去年1年でその鬼たちが大きく育っています。それは皆さんご自身がよくわかっているでしょう。その鬼に〝受持法華名者 福不可量〟とお経を唱えて出ていってもらいましょう。そしてきれいな心になってほかのみなさまに大きな福を届けてあげてください」と話された。

2025年2月1日号
総本山身延山久遠寺御年頭会
山梨県総本山身延山久遠寺で伝統の御年頭会が1月13日に開かれた。御年頭会は日蓮聖人ご在山の故事に由来する行事。持田日勇猊下が法主ご就任後、初めての御年頭会に全国から僧侶檀信徒約330人が参列し、日蓮聖人の御魂に新年の賀詞として法味を申し上げた。
約750年前、身延山へご入山された日蓮聖人が初めて正月を迎えられた時、領主の波木井実長公や弟子が訪れ、新年の賀詞を申し上げた。その後、実長公の招きに応じられ、歓待を受けられたと伝わる。以来、聖人ご入滅後も年の最初の月命日にあたる1月13日に御年頭会が身延山で続けられてきた。
法要は、往時に日蓮聖人が乗られる馬のくつわをとったといわれる熊王丸の子孫・熊王一貴さん(41)の御膳献上で開式した。前年までは父の熊王章夫さん(73)が同役を担っていたが、世代交代となった。章夫さんは「この大役の日に合わせて毎年、お酒を控えるなど体調管理を万全に整えてきました。約30年間、役を果たすことができ、日蓮聖人に感謝します」と話すと一貴さんは「身延山の伝統ある大切な行事ですので、父のように立派に務めていきたい」と応えた。
式衆とともに入堂された持田猊下が献酒された後、豊田慈證布教部長が御年頭会の縁起を朗読すると参列者は改めて襟を正し、自我偈とお題目を唱えた。
法要に引き続き、御頭講の儀が営まれ、ご宝前に田中恵紳宗務総長や聖人の高弟・六老僧ゆかりの六老門跡寺院の貫首や代表者らが持田猊下とともに並んだ。持田猊下はご挨拶で、体験された東京大空襲を回顧され、かつての墨田区の自坊の復興に26年の歳月がかかったと話され、昨年1月1日に発生した能登半島地震の被災者を心配された。また日本国内の災害のみならず昨年発生した世界の災害の犠牲者数や被災者数をあげられ悼まれるとともに「しかし、人類は災害を乗り越えてきました。〝雨過天晴〟という中国のことわざは〝雨のあとは必ず晴れる〟です。私は人間の強さを信じます。なぜなら助け合えるからです。共に生き、未来を考え、希望を持つことができるからです。日蓮聖人が『開目抄』で示された〝天の加護なきを疑わざれ、現世の安穏ならざることを嘆かざれ〟というお言葉を大切にして生きていきましょう」と励まされた。
祝辞では田中恵紳宗務総長、六老門跡を代表して千葉県本山弘法寺の鈴木日晋貫首、信徒総代の富田蓮右衛門さんが、身延山と共生共栄運動の発展、持田猊下の法体健全を祈願した。
境内や大玄関で行われた曳馬式では持田法主が馬にニンジンをお与えになられたり、やさしく撫でられた。




















