日蓮宗新聞

2025年3月1日号

小湊誕生寺第804回 日蓮聖人降誕会

降誕会 日蓮聖人お誕生日の2月16日に第804回降誕会が千葉県鴨川市大本山誕生寺で営まれた。日蓮聖人は同寺がある小湊で貞応元年(1222)にお生まれになられた。
日蓮聖人お誕生時に庭先に泉が湧いたという奇瑞にあやかった境内の「誕生の井戸」からお水取りが行われ、そのままご霊水が祖師堂に安置された。
その後、日蓮聖人のご両親が祀られる小湊妙蓮寺から日蓮聖人ご幼像を乗せた御輿渡御が祖師堂まで行われた。お題目を唱えながら僧侶檀信徒約50人が約600㍍を練り歩いた後、ご幼像を祖師堂に遷座した。また祖師堂前で25年ぶりとなる今年度加行所の成満僧4人による水行式が行われた。
桐日岳貫首を導師に営まれた法要は、ご誕生を寿ぐような雅楽の音と灑水散華で開始。神力偈、自我偈と続き、日蓮聖人ご遺文『報恩抄』の一節を拝読し、お題目を捧げた。桐貫首は回向で「衆生のために大眼目、大柱石、大船師となり給う」と言上し、「一切群生を導いて等しく本眷属に帰せしめんことを」と願った。

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千葉県大本山中山法華経寺加行所成満会

加行所① 昨年11月1日から千葉県市川市大本山法華経寺に開設されていた日蓮宗加行所で、秘法の修法を相承するために修行していた僧侶117人が2月10日、修行を終え成満会が営まれた。117人のうち初めて加行所に入った〝初行〟49人が田中恵紳宗務総長から〝修法師〟辞令を交付され、修法道を歩み始めた。
成満会が行われた祖師堂に、仏祖三宝への奉告や迎えにきた檀信徒に修行の報告をするような117人の大音声の読経が響き渡った。加行所伝主・新井日湛法華経寺貫首と伝師・若松宏泉師から修行の証となる〝許証〟の授与や参籠から初行までの代表・副代表、全堂代表への感賞状が各僧侶に贈られた。田中総長は1日7度の水行と読経三昧の修行を称え、「みなさんの眼は達成感と充実感に満ち溢れ、壱百日間持てる力を出し切ったことがひしひしと感じられます」と労うとともに「日像上人のように宗祖から法華経弘通の命を託されし先達」と修法師の使命を再認識させた。新井伝主の激励に続き、若松伝師は加行所を支えた関係者や僧侶檀信徒すべてに謝意を表した後、「我々の修行は百日にあるのではなく、これから一天四海皆帰妙法・悉皆成仏の世界を達成するためにあります。1人でも多くの人を助けてあげてください」と話した。
全堂代表を務めた罍慈恭師は謝辞で今年度の修行のテーマを〝まごころ〟としたことを述べ、「まごころを込めた読経・水行・訓育と同じ目標をもって全修行僧と歩みを進めました。そのまごころと修法で全世界の和平に寄与し、仏祖の慈恩に報謝することを誓います。いのちに合掌」と締めくくった。
修行僧侶は全員、全国修法師会連合会が制作した「いのちに合掌」と書かれた木剣を形どったピンバッジを名札につけて心を1つにしていた。

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新年のご挨拶。

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