日蓮宗新聞

2025年11月20日号

第744回 日蓮聖人お会式 池上本門寺で

★お会式① 東京都大田区大本山池上本門寺で第744回お会式が10月11~13日に営まれた。日蓮聖人ご入滅の祥月命日にあたる13日の前日のお逮夜には88講中の計約4千人が参加する万灯練供養が行われ、煌々と照る万灯や、纏振りとお囃子の熱気が池上の町を包んだ。3日間の延べ参拝者は約20万人。時代や世代が移っても、お会式の変わらない人びとの姿がそこにあった。
万灯練供養の各講中は、池上本門寺の大堂から約1・5㌔離れた池上の各所を出発。溢れる参拝客の声援を受けながら、休むことなく練り歩いた。重たい万灯や纏を大堂(祖師堂)前に上げるための最大の難所となる石段の此経難持坂を登りきると待ち構えた多くの参拝客が見守るなか、最後の力を振り絞りながら大堂の日蓮聖人像に向けて報恩感謝の万灯練供養を捧げ、最後には大堂内で合掌し、お題目を唱えた。
13日朝、昨晩とは打って変わった静かな大堂で、塚本智秀師(静岡県圓恵寺住職)が多くの檀信徒が参列するなか特別説教を行った。日蓮聖人のご降誕からご遊学、立教開宗、ご法難、身延山へのご隠棲、池上でのご入滅までのご事績を語りあげた後、「日蓮聖人は今日も私たちに法華経、お題目の力をもって混迷の世の中を生きる術をお示しくださっています」と合掌した。
昇堂太鼓が打たれ、菅野日彰貫首猊下や式衆が入堂。声明や読経に続き、日蓮聖人ご入滅の往時に行われた故事に倣い、「臨滅度時の鐘」が菅野猊下によって打ち鳴らされた。悲しみを知らせる鐘の音が堂内に響き渡るなか、式衆僧侶、参列者ともに深々と頭を垂れ、日蓮聖人への感謝を念じた。菅野猊下は回向文でご入滅の間際の故事に思いを馳せ、まさに今、ご臨滅を迎えられたように深い悲しみと感謝を捧げられた。

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2025年11月1日号

マレーシアペナン一念寺新会堂落慶法要

★ペナン一念寺①マレーシア・ペナン一念寺の新会堂落慶法要が10月5日に営まれた。総本山身延山久遠寺の持田日勇法主猊下(國際佛教親交会総裁)を大導師にお迎えし、一念寺メンバー(信徒)のほか、東南アジアを中心にした日蓮宗国際布教拠点のメンバーや日本からの団体参拝者約100人がともに慶事を祝った。

今回の新会堂の開設は、以前一念寺があった貸ビルの売却による移転のため。メンバーのキー・スイリンさん(現理事長)が、所有する建物を一部提供したことやメンバーの浄財により新しい門出となった。新しいお堂は3階建てで、1階にお堂、2階が食事やサンデーサービスなどを行うホール、3階が講義などができる多目的ホールとなっている。
当日、同寺に到着された持田猊下は、ライオン・ダンス(獅子舞)でメンバーからの歓迎を受けられた。法要は、献灯・献華を行うメンバーの子どもたちへ、持田猊下が温かい眼差しを向けられるなか始まった。式衆による道場偈や切散華の後、メンバーらが加わり全員で読経した。ご宝前に立たれた持田猊下は慶讃文で2000年頃から始まったペナン一念寺の歴史を振り返られた後、新会堂の落慶を寿がれ広宣流布の一翼を担うことを期待された。
宗務院の柳下俊明伝道局長による田中恵紳宗務総長のメッセージが伝えられた後、キー理事長が謝辞に立ち「今日、開かれるのは単なる建物ではありません。すべての衆生への平和と智慧、慈悲への〝扉〟です。私たちの深い信仰、たゆまぬ精進、み仏の教えを実践してきたことの結実です。この清き良き場所を育み、正法を護持し、智慧の光がこの地から未来永劫輝き続けるように精進していきます」と誓った。
法要後、メンバーのテイ・スアン・ゲッさんは「新しいお堂ができて本当に幸せです。多くの人が法華経に触れて、生きる喜びを感じてほしい」と笑顔を見せた。
また夕食会でメンバーとの親睦を深めた持田猊下は挨拶で〝和敬静寂〟の言葉を挙げられ、「尊敬の心があれば、相手を大切にでき、和やかな、清らかな、静かな世界をつくることができます。慈愛をもって接し、すべてを尊び、大切にする心こそ仏教が人類社会に向かって尽くせる道です」と伝えられた。
同寺は2002年に、近年の東南アジア地域の日蓮宗寺院として初めて誕生した。現在はインドネシア・ジャカルタ蓮華寺主任のエルフィナ妙布師が巡回布教を行っている。現メンバーは198人。日曜礼拝をはじめお釈迦さまのお祭り・ウェサックにも積極的に参加している。

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長崎で終戦80年立正平和祈念法要

★長崎終戦80年法要① 長崎県佐世保市で開かれた同県の護法大会で終戦80年立正平和祈念法要が10月4日に田中恵紳宗務総長を導師に営まれ、僧侶檀信徒約500人が参列した。テーマは「終戦80年・慰霊と平和~ともに祈りつくる~」で、長崎の原爆犠牲者や戦没者に追善の誠が捧げられた。長崎は昭和20年8月9日、原子爆弾の投下により多くの命が一瞬で失われた。参加者はいのちのつながりや安穏な世界の実現と次世代への継承を願い、祈りを捧げた。
法要は北松地区寺院に継承される伝統芸能の舞楽「萬歳楽」の奉納で始まった。読経・声明に続き、田中総長が表白文で原爆の恐ろしい実態を示し、その苦しみに大きな慈悲を寄せた。また「諸霊に報いる道は無念を晴らすにあらず、身心安穏なる平和世界を此の土に築き上げること」と原爆犠牲者や戦没者に実現を誓った。ご宝前修法や全員での慰霊のお題目を唱えた後、挨拶に立った田中総長は、「人類は時に争い、傷つけ合うこともあるが、赦し合い、慈しみ合い、和解へ導く力も持ち合わせている。互いを思いやることが、恒久平和、立正安国への大きな一歩となる」と伝えた。
法要の締めくくりには、小学4年生から高校3年生までの寺院の子どもたちによる霊山浄土に住む霊鳥・迦陵頻伽に扮した舞楽「迦陵頻」が披露され、改めて戦没者への追悼を祈る舞いを捧げた。舞人で指導者の髙野光拡師(同市本立寺住職)は「今日のために稽古を重ねてきました。平和への思いが次世代に伝わってほしい」と語った。
続いて静岡県伊豆市大蓮院住職の佐治妙心師による紙芝居法話が行われ、「戦争を止められるのも1人ひとりの心次第」と語り、平和への意識を呼びかけた。
大会最後には、長崎県宗務所長の渡部智文師が挨拶で「勝敗を超えた平和な世界こそ釈尊と日蓮聖人の教え」と述べ、「一天四海皆帰妙法」の祖願達成に向けての精進を呼びかけた。
前日の10月3日には同市本佛寺内の釜墓地(釜霊園)供養塔前で慰霊法要が行われ、田中総長らが読経・献華を行った。釜墓地にはフィリピンからの引揚船「ぼごた丸」で帰還した戦没者の遺骨約6500柱が眠っているが、身元が判明しているのは600人に満たない。長年、環境整備と供養を続けてきた(社)佐世保釜墓地戦歿者護持会は今年の第44回慰霊祭で会員の高齢化などにより解散したが、元副会長の木山紀昭さん(85)は「釜墓地を知っていただき、今後も供養を続けてほしい」と語った。
また長崎県日蓮宗青年会では、終戦80年の慰霊の唱題行脚を県内各地で行っている。

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新年のご挨拶。

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    日蓮宗新聞社
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  • 日蓮聖人―その生涯と教え―

    日蓮宗新聞社編
    日蓮宗新聞社
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