2015年5月10日号
大本山妙顯寺で中央檀信徒研修道場開く
日蓮宗宗務院主催の平成27年度第1回中央檀信徒研修道場が京都市大本山妙顯寺(三田村日正貫首)で4月25、26日に行われた。近畿在住者を中心に全国の40歳から84歳までの参加檀信徒26人が行学二道に励んだ。この道場は宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」を推し進めるため、檀信徒の信行推進者を養成することを目的に年2回開かれている。
開講式で敷昌子さん(京都市本妙寺檀徒)が誓いのことばを述べた後、早速、古都を感じさせる枯山水庭園の「四海唱導の庭」に面した講堂で、田端義宏主任(青森県永昌寺住職)と、山本光明講師(北海道龍王寺住職)の講義が行われた。田端主任は宗門運動についての講義のなかで、「立正安国という教えは、自分の幸せを願うのではなく世界の幸せを願い行動を起こすこと。外の幸せを願うのは日蓮宗だけ」と述べ、その基となる〝合掌〟を伝えていくことの大切さと使命を説く言葉に、道場生は一心に耳を傾けた。その後、本堂で一時間の唱題行を行った。
夜には法座が開かれ、道場生が自己紹介とともに、今回の道場に参加したきっかけなどを語った。始めは緊張の面持ちだった道場生も次第に熱い思いが溢れ出し、活発な意見を交わした。信仰のきっかけは、住職の教化や身内を亡くし喪失した時の供養心など多岐にわたったが、共通することはお寺の行事に積極的に参加し、高齢化の問題も含め檀信徒が何を求めているかなどを住職と一緒に考えていることが伺えた。田端主任は、「友人を誘ってお寺に行くことも立派な布教の一つ。人には人を動かす力がある」と締めくくった。
2日目、再び講義を受けた後、すべてのカリキュラムを修了した道場生に、特別修了証が授与された。田端主任は「伝えることが日蓮宗のいのち」と述べ、そのためには「まず自分自身が行学に励み、得たことはただちに他の人々に教えていくべきである」という日蓮聖人の教えを示し、行学の大切さを道場生に伝えた。修了後、道場生は、誓いを新たに清々しい表情を見せていた。
茨城県から参加のMGさん(40)は「介護施設を経営していますが、普段から日蓮宗ではなくても入居者全員でお題目の会を行っています。今回、断片だった日蓮聖人や『法華経』などの知識が一つに繋がり、参加して良かった。今後の信仰に役立て、一人でも多くの人と合掌し、お題目を唱えたい」と語った。
