日蓮宗新聞

2026年3月1日号

第805回 日蓮聖人降誕会

★降誕会① 日蓮聖人生誕の地・千葉県鴨川市小湊の大本山誕生寺で「第805回日蓮聖人降誕会」が2月16日の聖日に営まれた。昨年、貫首に就任した矢嶋日弘師を導師に、管内雅楽部僧侶や修法師、今年度加行所を成満した僧侶が出仕し、檀信徒とともにお祝いのお題目を唱えた。
法要に先立ち、日蓮聖人ご幼像を乗せた総勢約100人の御輿渡御の行列が、日蓮聖人のご両親を祀る同市妙蓮寺から誕生寺祖師堂まで行われ、小湊の港町を賑わせた。御輿が到着すると、当日の朝に降誕三奇瑞の1つにあやかる「誕生水井戸」から汲まれた「誕生水」とともに、ご幼像が祖師堂のご宝前に奉安された。
法要は、雅楽会による調べや矢嶋貫首の慶讃文と読経の間の檀信徒による和讃奉詠、またコーラス奉唱を取り入れた次第が組まれ、僧侶檀信徒一体となって日蓮聖人のお誕生を祝した。
参列した光岡潮慶宗務総長が祝辞に立ち、「誹謗中傷や分断の言葉があふれる現代は、日蓮聖人の時代よりも深刻さを増している。本日の意義深い日に、ともに報恩感謝の誠を捧げたことはお題目の広宣流布に邁進することの誓いにほかならない」と日蓮聖人のように人びとの苦しみに寄り添うことを呼びかけた。
矢嶋貫首は挨拶で誕生寺の新しい出発について話し、合言葉を「ありがたい(蟻が鯛)」とし、小湊に面する太平洋を表した群青色をシンボルカラーにして「アリ」と「タイ」のマーク(㊧)を制作したことを発表。また門前町と誕生寺を盛り上げる取り組として、ポスターを配布したと報告した。

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大本山法華経寺加行所壱百日終える

★加行所成満会① 千葉県市川市大本山中山法華経寺に開設されていた祈祷を相承するための日蓮宗加行所が成満を迎え、2月10日に成満会が営まれた。今年度は初めての修行となる初行僧35人と過去に成満しており2回目以上の修法師56人の計91人が、昨年11月1日から始まった寒壱百日の読経・水行三昧の修行を成し遂げた。
修行僧を迎えに来た多くの檀信徒に見守られるなか、91人が祖師堂に入堂。はじめに同寺貫首で加行所伝主の新井日湛上人(1月18日遷化)の増円妙道を祈り、導師を務めた光岡潮慶宗務総長とともに全員でお題目を唱えた。仏祖三宝、子母尊神に修行僧が大音声の読経とお題目を捧げた後、松宏泉伝師から修行を果たした証となる「許証」を受けた。また初めて修行した初行の成満僧侶には光岡総長から修法師の辞令が交付された。
挨拶に立った宗務院の池田順覚伝道局長は、「今、皆さまの眼には安堵や達成感のみならず、これから人びとを導いていく静かな決意が感じられる」と称賛し、「時代が移ろい社会が変わろうとも法華経に生き、人びとの悩み苦しみに寄り添い続ける姿勢は揺るがない。布教伝道への精進を期待する」と活躍を願った。
松伝師は、加行所を支えた数々の関係者への謝意を伝えるとともに、成満ができたのは待ち続けた檀信徒のおかげと修行僧をさとした。また初行僧には「木剣の力をいただいて人びとを救ってほしい」と求め、先輩僧には「日蓮聖人第750遠忌でご報恩を捧げるため、祈祷法で多くの人たちに法華経・お題目を伝えてほしい」と要望した。全堂代表の重田観真師は謝辞で「伝師部の熱烈な思いを大切に持ち帰り、立正安国・皆帰妙法達成のために邁進する」と誓った。
成満会を終え、加行所から出てきた修行僧は家族や檀信徒と喜びを分かち合った。初行を成満した安井智誠師(岡山県本栄寺)を温かい眼差しで見守っていた総代の松尾俊太郎さん(79)は「本人から達成感が感じられる。この自信を糧に自ら檀信徒の悩みや相談などの話を聞く僧侶になってほしい。そうでなければ前に進んでいけない。そうやってお寺を盛り上げてほしいと思うね」と期待を寄せた。

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新年のご挨拶。

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