2026年3月1日号
大本山法華経寺加行所壱百日終える
千葉県市川市大本山中山法華経寺に開設されていた祈祷を相承するための日蓮宗加行所が成満を迎え、2月10日に成満会が営まれた。今年度は初めての修行となる初行僧35人と過去に成満しており2回目以上の修法師56人の計91人が、昨年11月1日から始まった寒壱百日の読経・水行三昧の修行を成し遂げた。
修行僧を迎えに来た多くの檀信徒に見守られるなか、91人が祖師堂に入堂。はじめに同寺貫首で加行所伝主の新井日湛上人(1月18日遷化)の増円妙道を祈り、導師を務めた光岡潮慶宗務総長とともに全員でお題目を唱えた。仏祖三宝、子母尊神に修行僧が大音声の読経とお題目を捧げた後、松宏泉伝師から修行を果たした証となる「許証」を受けた。また初めて修行した初行の成満僧侶には光岡総長から修法師の辞令が交付された。
挨拶に立った宗務院の池田順覚伝道局長は、「今、皆さまの眼には安堵や達成感のみならず、これから人びとを導いていく静かな決意が感じられる」と称賛し、「時代が移ろい社会が変わろうとも法華経に生き、人びとの悩み苦しみに寄り添い続ける姿勢は揺るがない。布教伝道への精進を期待する」と活躍を願った。
松伝師は、加行所を支えた数々の関係者への謝意を伝えるとともに、成満ができたのは待ち続けた檀信徒のおかげと修行僧をさとした。また初行僧には「木剣の力をいただいて人びとを救ってほしい」と求め、先輩僧には「日蓮聖人第750遠忌でご報恩を捧げるため、祈祷法で多くの人たちに法華経・お題目を伝えてほしい」と要望した。全堂代表の重田観真師は謝辞で「伝師部の熱烈な思いを大切に持ち帰り、立正安国・皆帰妙法達成のために邁進する」と誓った。
成満会を終え、加行所から出てきた修行僧は家族や檀信徒と喜びを分かち合った。初行を成満した安井智誠師(岡山県本栄寺)を温かい眼差しで見守っていた総代の松尾俊太郎さん(79)は「本人から達成感が感じられる。この自信を糧に自ら檀信徒の悩みや相談などの話を聞く僧侶になってほしい。そうでなければ前に進んでいけない。そうやってお寺を盛り上げてほしいと思うね」と期待を寄せた。




















