日蓮宗新聞

2006年6月1日号

大本山誕生寺に「布教殿堂」

 日蓮聖人御降誕800年に向け、御降誕の霊跡大本山誕生寺(千葉県鴨川市、石川日命貫首)が建立を進めている「布教殿堂」。その上棟式が5月14日、全国から僧侶檀信徒約400人が参列して営まれた。石川貫首は工事が順調に進んでいることに感謝の言葉を述べ、建立に対する熱い思いを語った。
上棟式法要は祖師堂で、石川貫首を導師、片桐有而師(同市日澄寺住職)、熊沢宣英千葉南部修法師会長(いすみ市本迹寺住職)を副導師に、小松浄慎宗務総長、総本山身延山久遠寺の神蔵義一財務部長をはじめ本山貫首や宗会議員、全国の僧侶檀信徒が参列して営まれた。
読経の後、石川貫首から完成を祈願した「棟札」が清水建設に手渡された。祝辞に立った小松宗務総長は、来年4月から実動する宗門運動『立正安国・お題目結縁運動』を控え、平成21年の『立正安国論』奏進750年、同33年に迎える宗祖ご降誕800年に向けて伝道宗門日蓮宗の興隆を関係諸機関と策定しているとし、「願わくは宗祖ご降誕八百年の先駆けとなります誕生寺布教殿堂が、宗門運動に遍く働きかけ、我等と一切の生きとし生けるものに仏祖の大白光を照らして、立正安国・仏国土の顕現とならしむる信仰運動となりますことを心よりお祈り申し上げます」と挨拶した。

殿堂建立にあたって『立正安国論』をあらためて精読されたという石川貫首は、「世、みな正に背き、人悉く悪に帰す。故に善神は国を捨て相去り、聖人は所を辞して還らず」という一節をあげ、「私たち一人一人の心の在り方が間違っているために神も仏も去りおかしな世の中になってしまったと、日蓮聖人ははっきりと仰っています。今回、これは750年前の教えではなく、今の我々に向かって発せられたものであると気づきました。我々一人ひとりの曲がった心を正す、その第一歩が布教殿堂建設の始まりです。私が歩んできた布教生活60年の集大成として、この心を皆さまにお伝えしていきたいと思います。皆さまのさらなるお力添えを頂いて、世の中を甦らせる運動にしてほしい」と語った。
法要後、棟札が掲げられた布教殿堂を前に読経と修法が行われ、完成を祈る力強い読経と餅撒きに手をのばす檀信徒の歓声が小湊の地に響いた。
「布教殿堂」は本堂に隣接して建設されており、本年いっぱいで完成する予定。

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新年のご挨拶。

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