日蓮宗新聞

2004年4月10日号

立正大学卒業式

立正大学(東京都品川区・吉田榮夫学長)は3月23日、平成15年度第80回卒業証書授与式を埼玉県大宮ソニックシティで行い、7学部約2584人の卒業生が巣立ちを迎えた。
吉田学長は「世紀の狭間に学生時代を過ごしたことは、特別の感慨があると思います。立正大学の建学の精神は、現代の世界を導くグローバルな理念です。社会に出てもこの精神で力を尽くして下さい」と謝辞。
卒業生の代表橋本真樹さん(経営学部)は「仲間と共に成長し、信頼し尊敬できる先生に出会えたことに感謝の気持ちで一杯です。立正大学で学んだ建学の精神を胸に、社会性・国際性をもった人間として活躍していきたい」と語った。
式後、仏教学部(166人)は立正大学大崎校舎・石橋湛山記念講堂に場所を移し、渡邉一之学園理事長を導師に仏前で卒業奉告式を行った。
学園総裁・藤井日光日蓮宗管長名代の岩間湛正総長は「第16代学長・石橋湛山先生が、日蓮聖人の貫かれた三大誓願の立正精神を現代化し〈真実を求め至誠を捧げよう・正義を尊び邪悪を除こう・和平を願い人類に尽くそう〉という立正大学の“建学の精神”を示されました。仏教学部で勉学した皆さんが、この精神を社会で発揮することを祈念します」と祝辞を述べた。
成績優秀者に贈られる各賞の受賞者は次の通り。▼立正大学学長賞・籾井恵秀さん(仏教学科)▼日蓮宗管長賞・白石明日香さん(仏教学科)▼身延山法主賞・山本典征さん(宗学科)▼総長賞・山崎美由紀さん(宗学科)▼同窓会長賞・弓弦節子さん(仏教学科)▼学部長賞・チャロォンシーセット・サマーワディーさん(仏教学科)

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いかりや長介さんの葬儀しめやかに

3月20日に72歳で亡くなった「ザ・ドリフターズ」のリーダーで俳優のいかりや長介さん(本名・碇矢長一)の葬儀・告別式が3月24日、東京・南青山の青山葬儀所で営まれ、前日の通夜に続き、いかりやさんの菩提寺、日蓮宗蓮昌寺(東京都葛飾区)の勝呂昌信住職を導師に、僧侶4人が出仕した。
式には、ザ・ドリフターズのメンバー4人をはじめ約800人が参列。幅広い年齢層のファン約1万人が記帳に訪れ、最後の別れを告げた。

いかりやさんの法号は「瑞雲院法道日長居士」。勝呂住職の話によると、お墓参りやお寺の行事には多忙な合間を縫ってよく参拝していた。“一檀徒”の立場を守り、お寺でも控え目に他の檀信徒にとけ込んで行事に参加していた。
“芸能人”だからと華美に振る舞うことを好まず、お寺の会合などで講演を依頼されても一檀徒としての立場から遠慮していたという。
蓮昌寺には、熱心ないかりやさんに連れられて、いかりやさんの家族もよく参拝していた。コメディアンや俳優として輝き続けた一方で、先祖供養を大事にするかりやさんの人柄がうかがえる。

午後3時過ぎの出棺では、霊柩車のクラクションが響くと、青山霊園まで広がったファンの人波から「長さん、ありがとう!」の声と大きな拍手がわき起こった。

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立正大学の入学式

立正大学(高村弘毅学長)の平成十六年度入学式が4月1日、埼玉県熊谷市の熊谷校舎体育館で学部別に午前と午後に分けて行われた。今年度の新入生は2994人(仏教学部は128人)。
午前の部は仏教学部・法学部・社会福祉学部・地球環境科学部・心理学部。式は午前11時から行われ、校歌を斉唱したあと、新しく就任した高村学長が「人生には何事にもスタートがあります。選択の自由には責任が伴うことを知っていただきたい。日蓮聖人のお心に基づく我が校の建学の精神を大いに養ってほしい」と式辞を述べた。
立正大学学園総裁・藤井日光管長猊下名代の岩間湛正宗務総長は「混迷を極める世情の中、人類の先駆者たる心構えと、み仏の慈悲の心を養っていただきたい」と述べ新入生を迎え、続いて渡邉一之学園理事長が祝辞を述べた後、学園歌を斉唱して式を終了した。
午後2時からは、文学部・経済学部・経営学部の入学式が行われた。

熊谷寮で入寮式
「仏道修行に精進 仏祖三宝にお誓い」

立正大学熊谷キャンパス内に設立され、僧風教育を通じて法器育成をはかる日蓮宗宗立熊谷学寮(小川泰功寮監)でも同日、入寮式が行われた。新入寮生は仏教学部の新1年生で合計20人。
式は午後3時半から、岩間湛正宗務総長を導師に、式衆は学寮の二年生が勤め、入寮以来の鍛錬の成果を披露。
新入生を代表して望月一樹君が「立正大学での学問の研鑽、学寮における仏道修行に、精進することを仏祖三宝にお誓いします」と宣誓。
続いて岩間総長が「鉄は熱いうちに鍛えよといいますが、若い柔軟性を発揮して将来の日蓮宗を担う人材になってください」と新入生を激励し、渡邉一之立正大学理事長と北川前肇仏教学部長が祝辞を述べた。
最後に小川寮監が「これからも法器育成の出発点たるべく指導者・寮生共に精進して参ります。今後とも宗立学寮へのご理解と、ご指導をよろしくお願い申し上げます」と挨拶し、新入生を一人一人紹介した。

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新年のご挨拶。

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