2004年4月10日号
いかりや長介さんの葬儀しめやかに
3月20日に72歳で亡くなった「ザ・ドリフターズ」のリーダーで俳優のいかりや長介さん(本名・碇矢長一)の葬儀・告別式が3月24日、東京・南青山の青山葬儀所で営まれ、前日の通夜に続き、いかりやさんの菩提寺、日蓮宗蓮昌寺(東京都葛飾区)の勝呂昌信住職を導師に、僧侶4人が出仕した。
式には、ザ・ドリフターズのメンバー4人をはじめ約800人が参列。幅広い年齢層のファン約1万人が記帳に訪れ、最後の別れを告げた。
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いかりやさんの法号は「瑞雲院法道日長居士」。勝呂住職の話によると、お墓参りやお寺の行事には多忙な合間を縫ってよく参拝していた。“一檀徒”の立場を守り、お寺でも控え目に他の檀信徒にとけ込んで行事に参加していた。
“芸能人”だからと華美に振る舞うことを好まず、お寺の会合などで講演を依頼されても一檀徒としての立場から遠慮していたという。
蓮昌寺には、熱心ないかりやさんに連れられて、いかりやさんの家族もよく参拝していた。コメディアンや俳優として輝き続けた一方で、先祖供養を大事にするかりやさんの人柄がうかがえる。
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午後3時過ぎの出棺では、霊柩車のクラクションが響くと、青山霊園まで広がったファンの人波から「長さん、ありがとう!」の声と大きな拍手がわき起こった。