日蓮宗新聞
2019年2月20日号
加行所成満会87人
千葉県市川市大本山法華経寺に開設されていた日蓮宗加行所(新井日湛伝主・吉澤順将伝師)の修行僧87人が2月1日、寒壱百日間の水行・読経三昧を修め、成満会が営まれた。今年度、初めて加行所で修行(=初行)する僧侶23人に中川法政宗務総長が日蓮宗修法師の辞令を伝達し、「平穏に見えて地獄もある難しい世の中。修法(祈祷)を用い、人びとへ希望の灯りをともしてほしい」と日蓮聖人が目指された誰もが安穏に暮らすことができる世の中の実現に向けての一翼となることを期待した。訓育を担った吉澤伝師は、「檀信徒の皆さまの思いが成満への力となりました。修行僧においては、すべての人たちへの感謝を忘れることなく、お経・お題目を唱え、多くの人に尊敬される修法師となることをお願いします」と修行僧への最後の訓辞を述べた。