日蓮宗新聞
2013年11月1日号
大本山池上本門寺で盛大にお会式
日蓮聖人ご入滅の地、東京都大田区の大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)で日蓮聖人に報恩感謝を捧げる第732遠忌お会式が、10月11日から13日まで行われた。今年は連休にも重なり、約35万人もの参拝者が訪れた。
12日のお逮夜には、全国から100を超える万灯講中が参加した。午後6時頃から池上本門寺を目指して、約1・5㌔に及ぶ練り行列が始まった。日蓮聖人のご入滅時、庭先の桜が季節外れの花を咲かせたという故事から、桜に見立てた造花で宝塔を飾った「万灯」が連なり、大堂(祖師堂)までの参道を練り歩いた。威勢の良いかけ声にあわせて万灯講が勇壮に纏を振るなか、リズミカルな笛や鉦の音、またうちわ太鼓に合わせたお題目に参道の人びとも一心となって体をゆらした。
13日早朝、豊田慈證師(愛知県法華寺住職)の宗祖御一代記の講話に続く臨滅度時法要では、日蓮聖人ご入滅の午前8時頃、酒井貫首が静かに鐘を鳴らすと、参列者約700人が頭を垂れて合掌し、報恩感謝を捧げた。