2012年9月10日号
被災地で「夏休み子ども支援」
元気を取り戻せることを願って
東日本大震災被災地の子どもたちのための「夏休み子どもたち支援」(管内僧侶有志主催)が8月2、3日に花巻市本妙寺(砂子田裕貴住職)と釜石市仙壽院(芝﨑恵應住職)で開催され、参加した約60人の子どもたちは、スイカ割りやヨーヨー釣りなどを楽しんだ。
いわてゆいっこ花巻(望月達也、鈴木富士子、大桐啓三共同代表)と青森県日青会(川上洋行会長)の協力で開かれた同支援の1日目は本妙寺が会場。
外では「自分の顔と楽しい夏休み」をテーマにアスファルトへのお絵かきが行われ、大賞に輝いた子にはプレゼントが贈られた。また境内にはヨーヨー釣りや綿アメ、サイコロゲームなどの屋台が立ち並んだ。終盤にはじゃんけん大会が行われ、優勝した子にプレゼントが手渡された。
仙壽院での2日目には、同院檀信徒が震災当時、家族で避難所生活を強いられている最中に作曲した「命の花」のライブや前日と同じくヨーヨー釣りやサイコロゲームが行われた。
参加した小学校1年生の男の子は「ヨーヨー釣りが楽しくて何回もやった」と笑顔を見せ、また小学校高学年の女の子は「髪を可愛く結ってくれてとても嬉しかった。みんなと絵を書けたことがすごく楽しかった」と夏の思い出ができたことを喜んでいた。砂子田住職は「子どもたちの笑顔を見ることができてとても感激した。次回の開催や今後の支援活動に力を入れて行きたい」と語り、芝﨑住職は「自分も童心に返った気持ちになれた。子どもたちが元気を取り戻せることを願っている」と感想を述べた。