2011年12月1日号
しめやかに先師追悼法要
内野日総日蓮宗管長猊下を導師に増円妙道を祈念
日蓮聖人が願った立正安国・世界を実現するため、お題目の弘通に尽力し遷化された僧侶に追善供養を捧げる先師追悼法要が11月19日、東京都大田区の大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)で営まれた。参列した遺族ら約200人が、昨年の10月1日から今年の9月30日までの1年間に宗務院へ遷化の届出があった131師の増円妙道を祈念した。
第41回となる同法要は内野日総日蓮宗管長(総本山身延山久遠寺法主)猊下を導師に、川久保昌耕宗会議長と嶋田堯嗣第2部審査会会長を副導師に厳修された。
式中、渡邊照敏宗務総長が、「妙法蓮華経を広宣流布することを怠らず、寺では護持復興、丹誠に心を砕き、檀信徒には清浄の功徳で教化し、地域において社会の浄化にたずさわり、慈愛徳風を広く世間に及ぼすものなり」と追悼文で先師の法功を讃え、日蓮聖人のご遺文『報恩抄』の一説である「花は根にかえり、真味は土にとどまる」を引用し、咲いた花は元の根にかえり、果実の真実の味が土にとどまるように、法華経に身命を捧げてきたその功徳は遷化上人の御身に集まるであろうと述べた。
続いて副導師が131師の一人ひとりが読み上げると参列者たちは、先師の布教に励んだ在りし日の姿を偲んだ。最後に東日本大震災犠牲者への回向も捧げられ、法要が終了した。