2011年5月10日号
大本山清澄寺で第759回立教開宗会
二宮日敬第13代別当就任式も
日蓮聖人が初めてお題目を唱えられた立教開宗の地である千葉県鴨川市の大本山清澄寺(住職内野日総管長)で4月27日、第759回立教開宗会と中條日傳第12代別当と二宮日敬第13代別当の新旧別当の就退任奉告式が営まれた。
立教開宗会は内野管長猊下を導師に、二宮新別当と上村貞雄千葉県南部宗務所長が副導師で厳修され、渡邊照敏宗務総長をはじめ多数の僧侶檀信徒が参列した。
厳かな読経が、神々しく老杉が生い茂る全山に響き渡るなか、内野管長猊下が慶讃文を奉読し、続いて中條前別当から内野管長猊下に払子が奉還され、その払子が二宮新別当に授与された。
内野管長猊下は挨拶の冒頭に東日本大震災での犠牲者の追悼、また被災者へのお見舞いの言葉を述べられ、中條前別当に対して豊かな発想と実行力をもって同寺の運営にあたられたことに感謝の意を表された。二宮新別当へは永年宗政宗務に尽力された手腕、地元千葉県出身の人脈を活かし職務の目的達成への期待をよせられた。
続いて、宗門を代表して渡邊宗務総長、本山会を代表して堀水日行貫首(千葉県本山妙覚寺)が、それぞれ前別当に慰労の言葉、新別当に期待の言葉を述べられた。
最後に中條前別当と二宮新別当が挨拶。中條前別当は千余日にわたった別当職を振り返り、強い責任感をもち職務に臨んだが、大過なく全うできたのは管長猊下の信任、地元寺院の支援、山務員の協力、そして檀信徒の明るい笑顔のおかげであったことを語った。二宮新別当は日蓮聖人が、旭が森でお題目を始唱された由緒ある霊跡護持の重い任務を痛感し、身の引き締まる思いであると述べた上で「今こそ、お題目を高く掲げ法華経信仰の道場として一心に精進給仕に努めたい」と抱負を語った。
翌28日には早朝4時50分から、日の出に合わせて旭が森の日蓮聖人銅像前で暁天法要が営まれた。