2009年11月1日号
「宗祖御更衣式」総本山身延山久遠寺
総本山身延山久遠寺(内野日総法主)で10月1日、「宗祖冬衣御法衣献納式」と「宗祖御更衣式」が営まれた。
宗祖冬衣御法衣献納式は午後2時から、旧書院で内野法主猊下を式長に、東京都本山瑞輪寺の井上日修貫首が施主となって営まれた。冬衣の献納之辞に続き目録が奉呈され、内野法主猊下はお言葉で「日蓮大聖人は身延山在山9ヵ年の厳しい時代と環境にあって、檀越から贈られた衣や食物に対し深い感動と感謝を手紙にしたためられております。年2回行う6月の夏衣御更衣式とこの冬衣御更衣式は意義のある行事であり、大変有り難いものであります」と謝意を述べられた。
午後6時からは棲神閣祖師堂で宗祖御更衣式が、内野法主猊下を大導師、久遠寺内局各部長を副導師に厳修された。
堂内はロウソク約50本の灯りだけで照らされ、厳粛で幽玄な趣に包まれた。自我偈転読の声が響く中、日蓮大聖人像の御衣替えが進められ、約15分をかけて日蓮大聖人像は冬の厳しい寒さに備え、冬衣に更衣された。また、久遠寺を代表して奥野本洋法務部長が挨拶を行った。
この日、東京都本山瑞輪寺と港区長耀寺(井上実直住職)は合同団体参拝を実施。身延山久遠寺東京本願人会も含め、檀信徒83人が参加した。献納式終了後、奥の院を参拝し、一行は御更衣式に参列。祖師堂内上段の間に冬衣施主の井上貫首、稲荷泰雅執事長、井上長耀寺住職、両寺檀家総代、檀信徒、東京本願人会会員が着席し、その周りを100余人の参拝者が囲んだ。