2009年6月1日号
茂原藻原寺 日蓮聖人お迎え行列
お題目初唱会
本山茂原藻原寺
時代行列で練り歩く
古代衣裳をまとい150人

千葉県茂原市の中心地に日蓮聖人ご一行の行列が現われた――。
これは茂原市本山藻原寺(持田日勇貫首)による「日蓮聖人お迎え時代行列」の一コマ。日蓮聖人役の持田貫首と檀越・斎藤兼綱公役の藻原寺筆頭総代が、駿馬にまたがり市中を闊歩した。
「日蓮門下お題目初唱の霊場」として信仰を集める千葉県茂原市の本山藻原寺(持田日勇貫首)で5月9日、恒例の「お題目初唱会法要」が営まれ、法要前には茂原市内で「日蓮聖人お迎え時代行列」が奉行された。
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757年前の4月28日、千葉県の清澄寺で法華経弘通の誓願を立てられた日蓮聖人は、鎌倉に向かう途次、笠森観音堂で休まれていた。霊夢によってそれを知ったもばらの領主・斎藤兼綱公は教化を受けようと、近郷の墨田五郎時光公と共に、聖人をお迎えに――。
兼綱公の自邸に招かれた日蓮聖人が法華経をお説きになると、一族はみな日蓮聖人に帰依。最初の檀越として初めてお題目を唱えたことから、その館に建立された藻原寺は「お題目初唱の霊場」と称されている。
そのお迎え行列の故事に則って行われた「時代行列」。威勢のよい纏連を先頭に、高張提灯を掲げる近隣寺院世話人、千葉西部の雅楽部「雅成会」、古代衣裳を身にまとい先師や家臣に扮した総代や世話人など総勢150人が約2.4キロを1時間半にわたり行列した。沿道に集まった子どもたちは、「その刀、本物?!」「すごい!馬に乗ってる~!」と歓声をあげていた。また当日は藻原寺世話人会の手で市内に「お題目初唱会」と染め抜かれた幟240本が立てられ、お祭り気分を盛り上げた。
法要は藻原寺本堂で持田貫首を導師に厳修。修復を終えた日蓮聖人ご真筆「無量世界大曼茶羅」がお開帳される中、参列者は報恩感謝のお題目を唱えた。続いての清興では、一龍斎貞花師匠が「日蓮聖人御一代記」を聖人ご在世の往時さながらに談じ、参列者を引き込んだ。
今年で4回目の時代行列。その歴史は浅いが、行列する人と、沿道で見送る人の心通じる笑顔に、地域と共に歩み、法華経を弘めてきた藻原寺の姿が垣間見えた。




















