2005年6月10日号
日蓮宗全国檀信徒協議会総会を開く
東京大田区池上の宗務院で5月24日、平成17年度第52回日蓮宗全国檀信徒協議会(江守幹男会長)総会が開催され62管区63人の代表が参加した。宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」が提示された今、檀信徒がどのように参画・協力していくがが話し合われた。
はじめに日蓮宗総務局長の中條令紹師導師のもと法味を言上。中條局長は「僧侶と檀信徒は車の両輪です。時にはアクセルとなり、時にはブレー
キとなってお互い協力しあいましょう」と挨拶。続いて江守会長が「“立正安国・お題目結縁”の新たな宗門運動に対し、檀信徒あげて協力し、また次世代へ日蓮宗を伝えていくためにも一寺院一信徒青年会の結成を」と呼びかけた。
総会は江守会長を議長に進められ、はじめに田端義宏伝道部長が挨拶。田端部長は伝道部の所管説明をするとともに「僧侶による布教も大切だが、檀信徒による未信徒教化も必要です。ともに布教活動を行っていきましょう」と檀信協へ期待を寄せた。議事では①平成16年度事業及び会務報告②平成16年度会計・監査報告③役員改選④平成17年度事業計画案⑤平成17年度予算案について話し合われた。
はじめに田本憲吾副会長が①について、昨年度教区檀信徒協議会を開催した山静・北陸・近畿の三教区に対して助成を行ったことを報告。また檀信協発行の『檀信徒のこころえ』は4万冊以上を頒布していると話した。②の会計監査の承認後、③役員改選で各教区から常任委員を選出。常任委員会において高村彦邦氏(愛知名古屋)が常任委員長に、三田村久弥氏(岩手)と殿元正平氏(大阪和泉)が会計にそれぞれ互選され就任し、総会において、会長に江守氏(福井北部)、副会長に田本氏(北海道東部)、斎藤文夫氏(神奈川一部)、監事に吉田卓治氏(埼玉)、古川秀次氏(佐賀)が選出された。
続いて高村委員長が平成17年度の事業報告案を発表。⑤では三田村氏が予算案を報告し、「教区檀信徒協議会開催助成金の予算をとっているが、昨年度の開催は3教区。今年こそ11教区すべてに助成できるよう、開催に向けて頑張って欲しい」と話した。
その後の質疑応答で、昨年度教区檀信徒協議会を行った教区の内容を説明。田端部長は「総会の報告をするのではなく、宗門運動の準備期間である今、皆さんが教区長、所長と協力し、各教区での運動展開の仕方、檀信徒の進む道を考えて欲しい」と述べた。また7月2日に宗務院で開催される全国檀信徒青年会管区代表者会議について、江守会長が「若い人たちが魅力ある活動をしていくためにも各管区の檀信協会長が声をかけることが大切」と会議への参加を呼びかけ、若い世代へ信仰を継承するために檀信協が努めていくべきとした。
