日蓮宗新聞
2003年11月1日号
大本山・中山法華経寺で日蓮宗加行所再建落慶奉告式
日蓮宗が立教開宗750年事業の一つとして助成を行ってきた、千葉県市川市中山の大本山法華経寺(新井日湛貫首)の日蓮宗加行の「本棟」「先輩棟」再建事業が全国修法師及び関係者の協力によって円成。10月22日、日蓮宗加行所再建落慶奉告式が営まれた。
法要に先立ち、建設された加行所の本棟と先輩棟の視察が行われた。訪れた人々は一様に真新しい内部を観察し、以前の加行所の思い出を語っていた。
午後2時、荒行堂で新井貫首を導師に厳粛な雰囲気の中法要が営まれ、岩間湛正宗務総長をはじめ宗会議員、全国各管区の宗務所長、修法師会長、法華経寺関係者らが出席。法要中、平成15年度日蓮宗加行所伝師の村山智城師(神奈川県・親徳教会担任)を修法導師に修法が行われ、気迫のこもった読経が堂内を包んだ。
続いて新井貫首が奉告文を読み上げ、加行所再建円成の奉告を行い、今後入行する加行僧の法体の健全を祈った。その後、岩間総長が祝辞に立ち「仏祖の誓願を心解体得する日蓮宗加行所として、また修法道の歴史と伝統を輝かしめる加行となりますよう」と挨拶した。
最後に新井貫首が謝辞を行い、今年の3月29日に地鎮式を行って以来、短期間で立派な加行所が完成することができた喜びを述べ、終了した。
今年も11月1日から、祈祷の秘法を伝授を受けるため、100日間の寒水白粥、止暇断眠、苦修錬行の荒行が始まる。

千鳥ヶ淵戦没者墓苑で秋季慰霊祭
東京・千代田区の千鳥ヶ淵戦没者墓苑で10月17日、秋篠宮同妃両殿下のご臨席をあおぎ秋季慰霊祭が営まれ、遺族や現役自衛官、自衛隊OBら約1400人が参列し、日蓮宗からは藤崎一明伝道局長が出席した。
午後1時に開式し、国歌斉唱と献茶の儀のあと、同墓苑奉仕会の瀬島龍三会長が「あの国難に際し、多くの若者たちが祖国の安寧を願って勇戦敢闘のうちに倒れました。今日の平和な生活は、その犠牲の上に築かれたことは忘れることができません」と哀悼の意を捧げ、小泉内閣総理大臣代理が「今なお海外に眠っている方々のご遺骨を1日でも早く祖国にお迎えすることが、政府の責務と決意を新たにしている。再び戦争の惨禍を繰り返してはならないとの不戦の誓いを堅持し、国際社会の一員として世界平和の確立に全力を尽くすことを誓います」と追悼の辞を述べた。
また陸海空自衛隊の代表部隊による参拝・慰霊演奏、来賓による献花が行われた。
さらに式中、音羽ゆりかご会の子ども20人が“故郷”等の童謡唱歌斉唱を行い、耳を傾けていた藤崎局長が目頭を押さえる一幕も。藤崎局長は後に「清らかな歌声に、戦没者の方々を思うと胸がつまる思いでした。直にお聞かせしたかった」と語っていた。
千鳥ヶ淵戦没者墓苑
同墓苑には戦犯の遺骨をはじめ、政府が約400回にわたって海外収集した遺骨のうち、身元の判明しなかったもの34万9837柱が奉安されている。お彼岸やお盆、終戦記念日には多くの宗教団体や遺族会による慰霊行事が行われ、ふだんから多くの参拝者が訪れている。

池上本門寺に参詣者40万人
日蓮聖人ご入滅を偲ぶ「お会式」が10月から11月にかけて全国各地で行われる中、ご入滅の地、東京・池上本門寺(酒井日慈貫首)では10月12日のお逮夜にあわせ、約110組の万灯講中が集結した。全国から昨年より3万人ほど上回る38万人が詰めかけ、例年に増して盛り上がりを見せた。12日をはさみ、3日間を通しての参詣者数は40万人にのぼった。
11日、午後2時の納経十種供養式法要には檀信徒らが参列し、本門寺写経会がご宝前に華・香・瓔珞・抹香・塗香・焼香・幡蓋・衣服・伎楽の九種の供物と合掌一種を捧げた。
翌12日は午前10時から大堂で御更衣法要。僧侶、参列者約150人が読経し見守る中、御更衣の儀が行われ、新しい御召服に着替えられた祖師像が公開された。
午後2時からは宗祖報恩御逮夜法要が行われ、大堂にあふれるほどの参列者が次々と訪れ手を合わせた。
同日夕暮れ時、門前と境内には準備万端の出店が良い匂いを漂わせ始め、いよいよ万灯行列がスタート。それぞれの講中、老若男女が競うように太鼓や笛の音を響かせ、天まで届けと言わんばかりの纏が次々と登場。沿道ではやし立てる参拝客の歓声も加わり、辺りは熱気に包まれた。
深夜まで続いた賑わいも落ち着き、静まり返った翌13日の午前8時からは、大堂で臨滅度時法要がしめやかに営まれた。
日蓮聖人のご入滅時に弟子の日昭上人が打ち鳴らしたという言い伝えにちなみ、酒井貫首が臨滅度時の鐘を鳴らし、出仕僧と参列者は低頭して往時を偲んだ。
迫力ある纏と万灯に人々は魅了・堀之内妙法寺
“やくよけの祖師”で有名な東京・杉並区の堀之内妙法寺(駒野日法貫首)では日蓮聖人がご入滅された10月13日、お会式が行われ、約5万人が訪れた。
午後1時、祖師堂で天童稚児音楽大法要が営まれ、可愛らしい稚児が大きな声で祈願を読み上げた。その後、八丈島「八丈太鼓」が披露され、力強い太鼓の音に誘われた人々で堂内は盛り上がった。
多くの露天が立ち並び、人足も増えた午後7時、妙法寺周辺を練り歩く万灯供養が始まった。地元や関東から参加した講中は26。門前の商店街は道幅も狭く、間近に迫る纏や万灯は人々を圧倒。交通量の多い環状7号線の一車線を通行止めにして講中が進み、突然の光景に車はスピードを落し、その様子を見守った。
祖師堂前で多くの参拝者から出迎えられた講中は、境内の特設ステージで纏を披露。熱気あふれる姿に観客は大きな拍手を送った。また当日は妙法寺関係者ら約1000人が手伝いに当たり、お会式を一層盛り上げた。




















