日蓮宗新聞

2003年11月10日号

大本山中山法華経寺で大荒行堂始まる

平成15年度日蓮宗加行所(大荒行堂)―。今年もまた、閉ざされた門の中で日蓮宗の僧侶、136師が荒行にいどむ。千葉県市川市・大本山中山法華経寺(新井日湛貫首)で11月1日、100日間の苦修錬行が始まった。先月に再建したばかりの加行所で修行する平成15年度の入行僧は、この日の入行会で、錬行に耐え抜くことを誓い、多くの檀信徒に見守られながら瑞門をくぐった。
午前八時頃、しとしとと小雨に濡れた清浄衣に身を包み、剃髪姿で緊張した面持ちの入行僧は、言葉少なに家族や友人、檀信徒としばしの別れを惜しんだ。徐々に日も差し込んできた午前9時、呼鐘が鳴ると入行僧は決心したように常修殿へ。父親の後ろ姿を見つめ、涙を必死でこらえる子どもの姿もあった。
入行会は午前9時、祖師堂で加行所伝主・新井貫首を導師に営まれ、堂内は大音声の読経が響き渡った。
岩間湛正宗務総長は挨拶の中で「宗門が誇る歴史と伝統に輝く修法道がより一層の飛躍を遂げることを念願する。入行される各聖の後ろには、壱百日間の修行を乗り越え、一段とたくましく成長し、尊厳に満ちた修法師となられたお上人の姿を、一日千秋の思いで待ちわびている師僧や寺族、多くの檀信徒がいることを忘れてはなりません。全員が成満会を迎えられることを心からお祈り申し上げます」と述べ、新井伝主が身命をかけた水行と読経を行うよう入行僧を激励。村山智城加行所伝師は「栄光と歴史ある加行所が始まりました。皆さまのすべてを私がこれよりお預かりします」と挨拶した。
続いて千葉県北部の赤羽浩教宗務所長、全国修法師連合会の工藤堯幸会長が祝辞を述べ、全堂代表の相沢是見師が「不自惜身命の決意をもって苦修錬行に精進する」と力強く宣誓した。
報恩読誦会の後は常師廟、奥之院を参拝し、行列はいよいよ瑞門へ。唱題の声はさらに迫力を増し、見送りの家族や檀信徒は合掌しながら「行ってらっしゃい」「頑張って」などと大きな声を掛けた。午後3時、瑞門が閉まり、入行僧の姿が見えなくなると「もう見えない、声しか聞こえない」と目頭を押さえる檀信徒の姿も見られた。
再び瑞門が開くのは来年の2月10日。

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新年のご挨拶。

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