日蓮宗新聞

2003年11月1日号

千鳥ヶ淵戦没者墓苑で秋季慰霊祭

東京・千代田区の千鳥ヶ淵戦没者墓苑で10月17日、秋篠宮同妃両殿下のご臨席をあおぎ秋季慰霊祭が営まれ、遺族や現役自衛官、自衛隊OBら約1400人が参列し、日蓮宗からは藤崎一明伝道局長が出席した。
午後1時に開式し、国歌斉唱と献茶の儀のあと、同墓苑奉仕会の瀬島龍三会長が「あの国難に際し、多くの若者たちが祖国の安寧を願って勇戦敢闘のうちに倒れました。今日の平和な生活は、その犠牲の上に築かれたことは忘れることができません」と哀悼の意を捧げ、小泉内閣総理大臣代理が「今なお海外に眠っている方々のご遺骨を1日でも早く祖国にお迎えすることが、政府の責務と決意を新たにしている。再び戦争の惨禍を繰り返してはならないとの不戦の誓いを堅持し、国際社会の一員として世界平和の確立に全力を尽くすことを誓います」と追悼の辞を述べた。
また陸海空自衛隊の代表部隊による参拝・慰霊演奏、来賓による献花が行われた。
さらに式中、音羽ゆりかご会の子ども20人が“故郷”等の童謡唱歌斉唱を行い、耳を傾けていた藤崎局長が目頭を押さえる一幕も。藤崎局長は後に「清らかな歌声に、戦没者の方々を思うと胸がつまる思いでした。直にお聞かせしたかった」と語っていた。
千鳥ヶ淵戦没者墓苑
同墓苑には戦犯の遺骨をはじめ、政府が約400回にわたって海外収集した遺骨のうち、身元の判明しなかったもの34万9837柱が奉安されている。お彼岸やお盆、終戦記念日には多くの宗教団体や遺族会による慰霊行事が行われ、ふだんから多くの参拝者が訪れている。

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