日蓮宗新聞

2010年12月1日号

檀信徒研修道場

仏さまに護られているこのご縁が“信”の証

檀信徒の研修と信行推進者の養成を目的とした平成22年度第2回日蓮宗中央檀信徒研修道場が10月25日から27日まで、山梨県の身延山信徒研修道場で開催された。自らの信仰を深め、確固たるものにしようと14人(うち女性6人)の道場生が研鑚を積んだ。
開講式では宗務院の古河良晧伝道部長が導師となり法味言上、「研修を通して“但行礼拝”の敬いの心、どんな困難にもくじけない心を培ってください」と挨拶した。続いて総本山身延山久遠寺(内野日総法主)の吉村明悦布教部長は、お題目弘通の先達となることを道場生に期待。次に道場生が宣誓を行い、修行が始まった。
早速、主任講師の鈴木浄元師(神奈川県蓮久寺住職)が法華経の常不軽菩薩について講義。「大勢の人にひどい仕打ちをされても、相手の仏性を信じて許す。この〝信〟が一番大切」と説いた。また講師の山本光明師(北海道龍王寺住職)は「どんなことがあっても法華経とお題目を受持することが成仏につながる」と語った。
講義後、小雨が降るなか道場生はお題目を唱えながら日蓮聖人御廟所へ向かい、御廟塔の前で法華経受持を誓った。
夕食を終えた後の法座では、寺との関わりや日蓮聖人、信仰生活に対して一人ひとりが思いを語った。「身延山のお会式で万灯講中の一人として参加できることに感激した」、「いつも仏さまに護られていると感じる」などの声や、檀研道に参加することで「心をきれいにすることができた」、「このご縁が“信”の証」、「講義を受け信じられるものをまた一つ持つことができた」などと悦びを伝えた。
1日の最後に唱題行が行われ、一心に唱えるお題目が川のせせらぎに溶け込み夜の身延山に流れていった。
 2日目の朝、久遠寺で朝勤に参列した後、内野法主猊下が御経頂戴され、「研修で積み上げた功徳で、いろいろな機会に一人でも多くの方にお題目をお唱えいただけるならば、きっと明るく希望のある世の中になっていくはずです」と述べられた。
その後、道場生たちは身延山を登り、山頂の思親閣へ。始めは全員のペースがばらばらだったが、杖をつく道場生に合わせるように、最後にはゆっくりと全員一丸となって登頂した。また15年前の阪神淡路大震災で犠牲となった岩田随教上人と縁のある女性は1週間前に骨折した足を引きずりながら登り切り、「岩田上人がおっしゃっていた“信じて信じて信じ切ること”を旨に、みんなのお題目の声で“異体同心”になれた」と道場生たちと笑顔をこぼした。今回で35回目の参加となる男性が「一つひとつ積み重ねていくしかない」と語った信仰の姿を証明するような思親閣参拝となった。
鈴木師は「自殺者が増加する中、信仰生活を充実させることによって心を安穏にし、お題目で一人でも救われてほしい」と願い、「日蓮聖人の心と一体になる体験」が檀研道の魅力だと語った。

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厳かに「宗門先師法要」

お題目の弘通、宗門の発展に尽力した僧侶に回向を捧げる「宗門先師法要」が11月19日、東京都大田区の大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)で厳かに営まれた。
第40回を迎える今年追悼の回向がなされた先師は、昨年10月1日から今年9月30日までに宗務院に遷化の届け出のあった121師。全国から遺族105人を含む約150人が参列した。
法要では日蓮宗管長・総本山身延山久遠寺法主内野日総猊下を大導師に川久保昌耕宗会議長、嶋田堯嗣審査会会長が副導師をつとめ、渡邊照敏宗務総長はじめ宗務役員、全国宗務所長代表して石井隆康京浜教区長が参席した。
式中に渡邊照敏宗務総長は追悼文を読み上げ、お題目を広宣流布に務め、寺門の興隆檀信徒教化に心血を注がれた先師の法功を讃えた。また、日蓮聖人のご遺文『報恩抄』の一節を引用し“花は根にかへり、真味は土にとどまる”を用いて咲いた花は元の根にかえり果実の真味(本当の味)は土にとどまるように、遷化された先師の功徳はひとえにその身に集まるでしょうと結び、哀悼の言葉を捧げた。続いて読経のなか参列者が香を手向け、回向では先師一人ひとりの遷化月日と法号が読み上げられると、遺族は深々と頭を下げ合掌していた。

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新年のご挨拶。

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