2010年12月1日号
厳かに「宗門先師法要」
お題目の弘通、宗門の発展に尽力した僧侶に回向を捧げる「宗門先師法要」が11月19日、東京都大田区の大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)で厳かに営まれた。
第40回を迎える今年追悼の回向がなされた先師は、昨年10月1日から今年9月30日までに宗務院に遷化の届け出のあった121師。全国から遺族105人を含む約150人が参列した。
法要では日蓮宗管長・総本山身延山久遠寺法主内野日総猊下を大導師に川久保昌耕宗会議長、嶋田堯嗣審査会会長が副導師をつとめ、渡邊照敏宗務総長はじめ宗務役員、全国宗務所長代表して石井隆康京浜教区長が参席した。
式中に渡邊照敏宗務総長は追悼文を読み上げ、お題目を広宣流布に務め、寺門の興隆檀信徒教化に心血を注がれた先師の法功を讃えた。また、日蓮聖人のご遺文『報恩抄』の一節を引用し“花は根にかへり、真味は土にとどまる”を用いて咲いた花は元の根にかえり果実の真味(本当の味)は土にとどまるように、遷化された先師の功徳はひとえにその身に集まるでしょうと結び、哀悼の言葉を捧げた。続いて読経のなか参列者が香を手向け、回向では先師一人ひとりの遷化月日と法号が読み上げられると、遺族は深々と頭を下げ合掌していた。