日蓮宗新聞

2005年10月1日号

日蓮宗宗務院 社会教化事業講習会開く

平成17年度社会教化事業講習会が8月30、31日、東京大田区の日蓮宗宗務院で行われ、全国から僧侶40人が参加した。現代の伝道活動は地域社会に密着した社会教化活動をぬきには成果は望めないと、ボランティアや青少年教化、ビハーラ活動を行う僧侶を講師に、社会のニーズに応えるため自分たちができることは何かを模索し、研鑽を深めた。
はじめに田端義宏宗務院伝道部長を導師に法味言上。続いて全国社会教化事業協会連合会会長の旭英順師の挨拶に続き、所管説明が行われた。その後、カルトや引きこもり・不登校など青少年問題に取り組んでいる楠山泰道師(神奈川県大明寺住職)が「日蓮宗教師と社会教化活動」と題して講演。「僧侶がお葬式の時棺の中を見てくれなかった」と日蓮宗の檀徒が牧師になった話をし、葬式仏教といわれる現在、僧侶一人ひとりが葬儀のあり方を見つめ直すことを訴えた。そして現在の子供たちの心の問題を解決していくために、かつての寺子屋のように人格形成の場所として、お寺を社会の苦しみに共感できる場にしてほしい、一教師一社会活動を目指そうと呼びかけた。
続いて「社会教化活動の事例紹介」としてビハーラ活動について医師の柴田寛彦師(秋田県本澄寺住職)がビハーラの主旨は苦しみの中にある人の心に安らぎを与えることと述べ、お見舞いなどを通して実践し、また宗門として施設運営も考えていくべきと話した。青少年教化活動については6泊7日の山寺留学を開催し子供たちに自然、生活体験をさせている野坂法行師(千葉県妙嚴寺住職)が講演。生きていることの意味を子供たちに考えさせることの大切さを話し、お寺を開放し心の居場所を提供していくことが僧侶の使命として、継続していくことに意義があると話しを結んだ。最後に、お寺でお茶会を開催するなど福祉施設にボランティア活動を行っている奥田正叡師(京都市常照寺住職)が、檀信徒も一緒になり活動を行っていくことのノウハウを説明した。
2日目は「私にできる社会教化活動」と題し、前日の講演を受け①青少年教化②ビハーラ活動③ボランティア活動の三班に分かれて分科会が行われた。各班とも現在の状況やこれからの展望など積極的な意見を出し合った。その後のまとめで①班では生活の中で失われつつあることを信仰を通しお寺で教えていく。②班は相手の鏡になって苦しみを自分のものとすることが大事。③班では心と心のつながり、真心をもって活動することが大切、とそれぞれ発表し講習を振り返った。
最後に田端部長が「社会教化活動の重要性を理解し、出来ることから始めていきましょう」と今後の活躍を期待した。

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