日蓮宗新聞

2012年9月20日号

「こぞうくん」宗務総長を表敬訪問

仏教をイメージしてもらい、明るい社会への一助としてもらうべく誕生したキャラクター「こぞうくん」(日蓮宗新聞社オリジナル)が9月7日、渡邊照敏宗務総長を表敬訪問した。
宗門発展のために緊張した面持ちで執務や会議に臨む宗務役員も、愛らしいこぞうくんの姿に思わず笑みがこぼれていた。
お寺に興味を持ってもらい、一人でも多くの人に笑顔を届けるこぞうくん。今後は大本山池上本門寺のお会式をはじめ様々な宗門関係の行事などに参加する予定だ。

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京浜教区が被災地で檀研道開催

京浜教区(石井隆康教区長)は第29回京浜教区檀信徒研修道場を9月4日、5日に宮城県仙台市などで開催し、檀信徒25人が参加した。担当した東京都西部宗務所(矢嶋泰淳所長)は、「今年しかできない道場」として東日本大震災被災地視察を組み込んだ研修を企画した。復興途上の被災地を目で見て肌で感じてもらい、それを起点として仏の心をよみがえらすことを狙いとした今回の研修道場。参加した檀信徒のレポートで紹介する。

最初の研修先は仙台市の本山孝勝寺(谷川日清貫首)。開講式の後、全員で紙塔婆写経。この紙塔婆は2日目の松島での船上供養の際に海に流すもので、一人ひとりが心を込めて写経した。本堂で「東日本大震災物故者之諸精霊」追悼供養法要を行い、写経した紙塔婆に開眼を行った。
終了後、石巻市久円寺(谷川海正住職)へ移動。追悼供養法要に続いて谷川住職の法話を聴聞した。石巻市は津波で大被害を受けたが、今いる本堂にも真っ黒な津波が押し寄せ、さらに檀家50人が犠牲になったという話を聞いた。特に幼少のころから住職を孫のように可愛がってくれた、テレビとお酒が大好きで境内を毎日掃除してくれた優しい老女が犠牲になった話には多くの人が目頭を押さえた。津波が引いて外に出られるようになったとき、住職は真っ先にその老女のアパートに走っていったそうだが、もうそのときは事切れた後だったそうだ。
久円寺を後にした一行は、日和山公園から石巻市街を俯瞰し、改めて津波被害の大きさを認識。皆で唱えるお題目の声に力がこもった。山を下って門脇小学校跡を視察して初日を終了。そして2日目には松島沖で船上供養を行い紙塔婆を海に流し、震災犠牲者の冥福を祈った。
2日間の研修で、大震災はけっして過去のことではないと痛感した。今なお生活再建の途上で苦しむ人たちは大勢いるのだ。かつて都心のターミナル駅には必ずいた義援金を募る人たちの姿も、見かけることはまれになった。ボランティアで東北を訪れる人が激減したということも現地の人から直接聞いた。今、なにか自分にできることはないかと、痛切に思った。実際に被災地を見て感じたことで生じたのはきっと「慈悲の心」というものなのだろう。そしてその「慈悲の心」こそ、菩薩行につながるエネルギーなのかもしれない。帰路の新幹線の中でそんなことを考えた。
ともに泣き、ともに祈った2日間。とても意義ある研修だったと思う。
(東京都・本念寺檀信徒記)

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2012年9月10日号

オラトリオ「日蓮聖人」歌う

茂原市本山藻原寺(持田日勇貫首)ではオラトリオ(宗教的音楽劇)「日蓮聖人」を歌うための発会式を8月5日に行い、60人を超える参加者が集まった。
オラトリオ「日蓮聖人」は、故・黛敏郎氏が作曲を手がけ、日蓮聖人第七百遠忌共同記念事業の一つの音楽部門で企画制作されたもの。黛氏は当時「涅槃交響曲」等を発表し、仏教に深い関心を抱いていた。作詞は、日蓮聖人を讃仰敬慕し、小説「日蓮聖人」を著した詩人の故・西川満氏が抜擢され、満4年の歳月をかけて、昭和56年に完成した。今回再演となったのは、持田貫首が藻原寺第二祖日向上人の第七百遠忌報恩記念事業の一環として熱望したことによる。
スコアは明治近代美術館に寄贈されており、それを写すところから始まった。パートごとのスコアから全体のスコアを起こすという難作業をしなければならなかったが、茂原交響楽団協力のもと、ようやく楽譜が完成するに至った。
発会式では今後の練習計画について話し合われ、その後にオラトリオ「日蓮聖人」が録音された初演を聴いた。今回合唱指導を担当する指揮者は、「来年行う演奏により、この作品が今後どのような生命力を持って生きるのかは我々にかかっている」と述べ参加者を激励した。
再演の1回目は平成25年10月6日茂原市民会館、2回目は平成25年10月14日すみだトリフォニーホール(東京都墨田区)を予定している。

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