日蓮宗新聞

2023年2月1日号

開創750年迎える身延山久遠寺で御年頭会

 山梨県総本山身延山久遠寺で御年頭会が1月13日に内野日総法主猊下を大導師に営まれた。日蓮聖人の御魂へ新年の賀を献じるため、田中恵紳宗務総長や全国からの僧侶檀信徒が参列した。同日は弘安5年(1282)10月にご入滅された日蓮聖人の年初の月命日にあたる。

 同寺は今年、文永11年(1274)5月17日に日蓮聖人が身延山に入られ、その後の6月17日に御草庵を結ばれたことから、開創750年を迎える。御年頭会は翌年(建治元年)の正月に開基檀越となった波木井実長公らが日蓮聖人に年頭の賀詞を申し上げるとともに波木井邸へ招き、仏事と歓待を行った由来による。
 法要では、入堂された内野猊下が供膳と献酒を行われた。続けて日蓮聖人の忍難慈勝のご生涯を偲びながら、立正安国の達成を祈る声明や読経、お題目を参列者とともに唱えられた。
 法要後には身延山合唱団が、日蓮聖人が『身延山御書』で身延山を霊鷲山に見立てて詠われた和歌に曲を付けた宗歌『立ちわたる』を捧げた。
 内野猊下の挨拶では、「本年は癸卯の年で、〝これまでの努力が実を結び、勢いよく成長し飛躍する年になる〟という縁起の良さを表しています。奇しくも身延山は今年開創750年を迎えます。当山がお題目信仰の拠り所としてさらに飛躍すべく、山内一丸となって取り組んでいきます」と誓われ、「法華経の教えの根本である慈悲の心のあり方を多くの人たちに伝え、人びとの心の安寧と利他行の実践に貢献していきましょう」と呼びかけられた。
 祝辞に立った田中総長は「社会は今、激動渦中にあります。いかなる社会にも適応し、確実に次世代にタスキをつないでいくことができる持続可能な宗門の構築を目指していきます」と改めて祖山で誓願した。
 また日蓮聖人の高弟・六老僧ゆかりの寺院を代表して静岡県本山妙法華寺の小池日恩貫首は「幾多の人びとが心血を注ぎ、連綿と受け継がれてきた信仰の歴史を顧みれば、開創750年を迎えた今、このときを生きる私たちが祖山と祖廟への忠義を新たにしなければなりません」と述べた。
 続いて信徒代表として富士急行社長の堀内光一郎同寺参与が「社会を取り巻く環境は厳しいですが、日蓮聖人の教えにある通り、困難を耐え忍び、乗り越えることこそ自らの修行と自覚し、その先にある大きな喜びのために精進していきます」と宣言した。
 式後は曳馬式が行われ、内野法主猊下がニンジンを食べる馬を慈愛をもって見つめ微笑まれていた。
 久遠寺では開創750年を迎えるにあたり、共栄運動の展開や記念法要を営む予定。

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新年のご挨拶。

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