日蓮宗新聞

2022年7月20日号

立正大学学園が150周年迎える

立正大学校舎学校法人・立正大学学園開校150周年記念式典が6月15日、東京・品川キャンパス石橋湛山記念講堂で行われ、記念事業として進められてきたさまざまな整備事業の完遂と節目を祝った。新型コロナウイルス感染拡大防止のため出席人数が制限され、式典は同時にオンラインでライブ中継された。
天正8年(1580)に創設された僧侶の教育機関・飯高檀林(千葉県匝瑳市)を淵源とする同学園は、明治5年(1872)の東京芝二本榎(港区高輪)承教寺に設立された日蓮宗小教院を開校の起点とする。現在は9学部16学科7研究科、約1万人の学生を擁する総合大学となっている。
第55代日蓮宗管長で学園総裁の菅野日彰猊下を大導師に望月兼雄理事長と光岡潮慶理事を副導師に慶讃法要が営まれ、学園を支えた人たちへ報恩を捧げるとともにさらなる発展を祈念した。菅野管長は式辞で、日蓮聖人の三大誓願をもとに石橋湛山第16代学長が明文化した建学の精神「真実を求め至誠を捧げよう・正義を尊び邪悪を除こう・和平を願い人類に尽そう」を紹介され、「この精神を根本として、時代に適応した知識と技術を修めた社会に類まれな人材を育て輩出し、150周年を迎えることができました。本日が200年に向けての第一歩となりますよう、未来永劫に発展することを期待します」と挨拶された。また平成4年の同講堂完成時に一尊四士像の開眼をされたことに触れられ、「今回、導師を務められたことは身に余る幸せであり、唱えたお題目の祈りが末永く続きますように」と涙ながらに思いを語られた。
式典は、ロータスホールからの付属中・高・大学初となる吹奏楽部の合同演奏で幕を開けた。望月理事長、寺尾英智学長、付属中・高の大場一人校長が挨拶。望月理事長は「街とキャンパスを結ぶゲートウェイとしての役割が期待される150周年記念館やデータサイエンス部の開設など、新しい時代を見据え、総力をあげて教育環境の充実と整備に取り組んできました。これからも立正精神である真実・正義・和平をもとにさらなる教育の発展のため、歴史と伝統ある立正大学学園としての誇りをもって進んでいきたい」と述べた。
来賓祝辞や高額寄附者表彰などに続き、10年後のあるべき姿をまとめた長期構想「立正グランドデザイン」が発表された。「多様性を尊重し、伝統と新たな知を融合することで、社会に革新をもたらすことができる人材が集う学園」を基本コンセプトに、その実現に向けて、教育、研究、社会貢献・連携、学園経営・運営、校友連携の5つを大きな柱として、今後の具体的な行動計画に反映させていく。立正精神を理念とする建学の精神に基づく長期構想で、社会をよりよくしていくために革新を起こし続けていく強い意志を示した。

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新年のご挨拶。

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