2019年4月10日号
第2回夢さがし作文大賞 表彰式
日蓮聖人降誕八百年慶讃事業の1つ「第2回・全国小中学校 夢さがし作文大賞」(産経新聞社主催/立正大学学園・日蓮宗協賛)の表彰式が3月27日、東京都内で行われた。同作文大賞は全国の小中学生を対象に「わたしの夢」「わたしのみらい」「私の尊敬する人」「日本の未来と私」のテーマの中から1つを選び、応募してもらうもので昨年に募集された。今回は全国からの応募総数が1万4473点にのぼり、大賞に蓮田市立黒浜南小学校5年の植木涼太さんの「父と希望の光」、川崎市立宮崎中学校3年の吉田莉恩さんの「未来を助けるために」が選ばれた。
式では産経新聞社の飯塚浩彦社長が「子どもに夢をみてもらおうとスタートした作文大賞に日本の将来の明るさを感じることができた」と挨拶。続いて祝辞に立った中川法政宗務総長は、「すべての作品が自分の未来を託す素直な気持ちで輝き、未来への安心感を与えてくれるメッセージだった。世の中で1番叶うのは夢。思った通りの夢ではないけれど、結果として職業や携わっていることが形を変えて子どもの頃に思い描いた夢が実現する」とエールを送った。
小児がんの子どもとの出会いから夢を見つけた作文で中学生の部の大賞に選ばれた吉田さんは、「たくさんの小児がんの子どもに出会い、一番印象に残っている言葉が〝何でもない日は特別な日〟。夢を見ることでさえ特別であることを知った。一秒、一瞬を大切にし、感謝して生きていきたい」と力強く述べた。また尊敬する父親をテーマにした作文で小学生の部の大賞に選ばれた植木さんは「父のように人を笑顔にする未来を築いていきたい」と胸を張った。
日蓮宗では今年行われる第3回の協賛も決めており、全国寺院教会結社からの応募を促進している。伝道部の担当者は「地域の青少幼年の夢を発掘し、一緒に夢の実現を話し合ってもらえれば、もっと子どもたちが輝き、地域も輝く。ぜひ応募してほしい」と話している。伝道部では宗務院経由での応募を受け付けることや、作文用紙や鉛筆などが入った「作文セット」を案内する予定。詳細が決まれば本紙で募集告知を掲載する。
