2018年12月1日号
五十七箇本山参拝の満了証授与式
日蓮宗全国本山会が企画監修し、日蓮宗新聞社から頒布されている「全国五十七箇本山めぐり」を満願した檀信徒25人が、11月8日に山梨県総本山身延山久遠寺で行われた満了証授与式に出席した。「全国五十七箇本山めぐり」は総本山をはじめ全国の本山を参拝し、御朱印をいただくもので、授与式は今回で2回目。内野日総同会総裁(身延山久遠寺法主)猊下の前で満了証を受け取った参加者は自身の信仰をますます深めていた。
式では内野猊下が、「私たち人間は失敗や過ちを犯したり、知らず知らずのうちに他人を傷つけております。これが心の垢となってしまいます。皆さま日蓮宗の五十七箇本山を1つひとつ参拝し、その垢を洗い流すとともに、日蓮聖人のご生涯を感じられてきた法華の行者でございます。本日の授与式を契機にますますのご精進をいただき、ともに世界平和を祈ってまいりましょう」と話された。
続いて、1人ひとりに岡部日鑑同会事務局長(大阪府本山妙國寺貫首)から満了証が授与された。岡部事務局長は、「私たちは、この身延山をお守りするために給仕奉公していかなければなりません。この満了を機に、さらに残りの56箇本山、そして菩提寺の護持丹精にご精進ください」と挨拶した。
式後、家族4人が満願したという東京都から参加したAさん(70)は、「若ければこれからのこと、ある程度人生を歩んできた方には、自分への再確認になる。全国の檀信徒の方々に、五十七箇本山をぜひ自分の道標として歩んでいただくことを切に願っている」と語った。
※同本山めぐりが「ご首題」ではなく、「ご朱印」をいただくのは、頒布されている「本山めぐりセット」にあらかじめ、法主猊下をはじめ、各貫首染筆の一遍首題が記されているため、そこにご朱印をいただく仕様となっている。