日蓮宗新聞
2018年8月1日号
岡山立正青年会らが土砂撤去作業
岡山立正青年会(岡山管内青年僧侶団体)は、7月10日に檀信徒宅の土砂撤去作業を開始した。
10日は被害が大きかった倉敷市真備町の檀信徒宅で13人で作業。檀信徒は「若い人がきて一挙に片付いた。なんとか生きていける」と涙ながらに喜んだ。
19日には東京からの青年僧2人も参加し、同じく檀信徒宅で作業を行った。20日は、ボランティアセンターを通して檀信徒以外の一般宅で作業。センターに登録する際、僧侶であることを述べ、被災した仏壇の閉眼を望む家庭を紹介してもらい、供養後に運び出した。
同会の髙嵜照道師は、「岡山は今までに災害が少なく油断していたこともある。被害にあって気づく前に、しっかり備えることで救えるいのちがある」と防災の意識づけの大切さを語り、また「200人以上の亡くなった方々に、日蓮宗の僧侶檀信徒としての祈りを捧げてほしい」と切々と訴えた。
