2017年4月1日号
「立正安国・お題目結縁運動」第3期開花活動3年目
「私は深くあなたを敬います。けっして軽んじたりしません。なぜなら、あなたは菩薩の修行を行い必ず悟りを得た仏さまになられるからです」。
『妙法蓮華経・常不軽菩薩品』
宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」第3期の開花活動の後半となる3年目に入りました。日蓮宗の今年度の方針も「合掌」をテーマに宗門内はもちろん、社会へ向けて合掌とその心を伝えていきます。
冒頭の言葉は私たち日蓮宗徒が信仰の拠り所とする『妙法蓮華経』(『法華経』)の一説で、不軽菩薩が出会うすべての人に礼拝し、伝えた言葉です。(これを「但行礼拝」と言います)。日蓮聖人は、不軽菩薩の誰もを敬う行いが「法華経の修行の肝心」と示されています。
私たちは普段、誰もを敬っているでしょうか。人間的に素晴らしい人を敬い、手を貸すことはできても、苦手な人や見知らぬ人を敬い、助けることができているでしょうか。法華経を信仰する者として、誰もが敬いあわなければならないという心を「合掌」という形を通して伝えていくことが私たちの使命です。
「合掌」といえば「日蓮宗」というイメージを多くの人たちに根付かせることができれば、「合掌」の意味=「心」も自然にひろがり、引き継がれていくでしょう。この心を忘れないためにも、朝のお勤めなどで、常不軽菩薩品の一説の24字をお唱えください。
我深敬汝等(我深く汝等を敬う)
不敢軽慢(敢えて軽慢せず)
所以者何(所以は何ん)
汝等皆行菩薩道(汝等皆菩薩の道を行じて)
當得作佛(當に作佛することを得べし)
第4期(最終期)の結実活動までもうすぐです。必ず合掌の花を咲かせて行きましょう。
