日蓮宗新聞

2015年4月1日号

第3期「開花活動」スタート!

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4月1日、宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」第3期「開花活動」が始まりました。平成33年に迎える日蓮聖人御降誕八〇〇年を目途とするこの宗門運動の布教方針は「合掌」。また今年度のサブテーマを「組織で動く」と設定し、布教方針とは僧侶のみならず、檀信徒協議会・寺院教会結社・そして檀信徒の方々も一緒になって合掌を弘めることが目標となります。
〝いのちに合掌〟をスローガンに展開する宗門運動では、道徳意識や宗教観を高めるため、「いただきます・ありがとう・挨拶・感謝」の合掌などを提唱し、習慣づけることに努力してきました。そのなかで第1期の播種活動では但行礼拝の実践を通して敬いの心を育てながら現代の「いのちに」に関わる諸問題に取り組み、第2期の育成活動では心・社会・人という3つの育成を柱とする活動や、東日本大震災で犠牲となった尊い「いのち」に合掌するとともに復興に向けた活動を行ってきました。
第3期「開花活動」では、さらに合掌の歩みを進め、自分自身の信仰を開花させることに重点がおかれます。この「いのちに合掌」の開花形は「久遠のいのち」つまり法華経に説かれる久遠実成(永遠のいのちと無限のいのちのひろがりを持っていらっしゃること)のお釈迦さまに対する合掌です。
法華経寿量品の最後にお釈迦さまは「つねに自らこの念をなす、何をもってか衆生をして、無上道に入り、すみやかに仏身を成就することを得せしめんと」と説かれ、いつでも私たちを成仏させようという「毎自の悲願」によって私たちは救われるのです。そのお釈迦さまの願いに感謝し、その実現を信じる私たちが合掌し、「南無妙法蓮華経」のお題目を唱えることこそが、「いのちに合掌」のこころであり、かたちです。
お題目で美しく咲かせた私たちの心の花には、周りの人の心のなかにある蕾を開花させる力をもっています。私たちはその素晴らしさを一人でも多くの人たちに伝え弘め、たくさんの花を咲かせましょう。

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