2014年12月1日号
シンガポール題目寺が10周年
東南アジア新開教地(野田寛行担当)のシンガポールの信徒団「五重山題目寺」が10周年を迎え、11月8日に記念法要が営まれた。東南アジアの信徒約130人がお祝いに駆けつけ、教主釈尊と日蓮聖人へ一層の法華経布教への尽力を誓った。
同信徒団は当時の担当開教師小幡妙照師(現米国ポートランド日蓮仏教会主任)やマレーシアのペナン島にある一念寺の信徒と、シンガポールの信徒との交流から始まり、2004年に発足した。現在、毎週日曜日の定期礼拝、火曜日の唱題行、金曜日の定期集会を開き、信徒同士で信仰を深めており、また月に1度は野田担当が巡回布教で教化を行っている。
当日の法要後には、開教布教センター長の池永英清師が講義を行い、参列した信徒は法華経やお題目への理解を深めた。野田担当は挨拶で「題目寺が設立されてから10年の間、シンガポールの信徒が一生懸命にこの道場を護ってこられました。また東南アジアの信徒同士の強いつながりは大きなサポートとなり、ここまで成長することができました。この感謝をつねに忘れずに、法華経布教がシンガポールや東南アジアに弘まっていくように、全員で努力していきましょう」と述べた。
東南アジアにはシンガポールのほか、マレーシアのペナン一念寺・クランサンガ・クアラルンプール感恩寺、インドネシアのジャカルタ蓮華寺など、それぞれ信徒団が結成されている。一つひとつの信徒団は小さいが、シンガポール題目寺やほか信徒団は国境を越えた交流を、信心を深める大きな力に変えている。
題目寺の信徒の一人は「今回、新しくできたスリランカ信徒団から10人が参加してくれました。法華経とお題目を中心にすれば、国境・人種・文化の違いを越えて交流できる。信徒同士で信仰を高め合い、アジアと日蓮宗を盛り上げていきたい」と語った。
