日蓮宗新聞

2014年1月1日号

宗門の応援団

池上会長明けましておめでとうございます。平成二十六年の新年にあたり、謹んでお慶び申し上げます。
皆様ご承知の通り檀信徒協議会は、その規程において「祖廟奉仕信念興起に関する実践事項」から「その他宗門興隆に関する協力事項」まで十三項目の協議事項を掲げ、全国十一の教区、七十四の管区におきまして、教区長、宗務所長をはじめ多くの教師の方々のご指導・ご協力のもとで活動いたしております。その活動を要約すれば、江守前会長が事あるごとに仰せであった、「宗門の応援団」でございます。
さて、宗門では平成十九年から「立正安国・お題目結縁運動」を標榜し、四期十五年に亘る活動を展開しており、本年はその第二期四年間の「育成活動」の最終年にあたります。この間には東日本大震災という未曽有の天災を始めとして、台風や竜巻などの自然災害に見舞われ、不自由な生活を余儀なくされる方が多く出現し、社会的にも長引く不況や原発問題が人々の生活に暗い影を落とし、目を外に転じれば我が国を取り巻く国際環境はますます厳しさを増してきております。
このような時代にあってこそ、日蓮聖人がお示しになった仏様の究極の教えである法華経精神に立って、人々がお互いに敬い助け合って、豊かな社会を作っていかなければなりません。我々檀信徒は宗門運動をしっかりと理解し、その担い手であるとの自覚を持つことが大切です。一人ひとりの力は小さいものであっても、多くの人々が協力し合うことによって大きな力となります。この運動を更に実のあるものとするために、皆様のご協力を切にお願いする次第でございます。
昨今では社会構造が変化し、以前は人々の移動が限られていたものが、今ではその移動範囲は拡大し、それに伴い菩提寺から遠く離れて暮らす人が増えてきています。従ってお墓参りする機会も減り、お寺との縁が希薄になってきているのが現状です。核家族化で親元から離れて暮らす人たちや、転勤などで故郷を遠く離れて暮らす人たちの多くのご家庭にはご仏壇がありません。朝夕ご仏壇に向かって手を合わせる習慣がなければ、仏様やご先祖様を身近に感じることもなく生活を送ることになります。
このような状況が続けば宗門の興隆も危うくなってしまいます。親が亡くなってから初めてお寺と縁を結ぶ、などということがあってはなりません。祭祀の継承は単にお墓を護持するということだけではありません。菩提寺を通してご先祖様から伝えられた仏様とのご縁を大切にし、正しい信仰をもって正しい生活を送ることにあります。信仰を子孫に伝えるために、新年にあたり家庭における信仰のあり方について、ご家族で話し合ってはいかがでしょうか。そのことが宗門運動を支えることに繋がるのだと思っております。
末筆になりましたが、今年一年の皆様のご健康と、ご多幸をお祈りし新年のご挨拶とさせていただきます。

南無妙法蓮華経

日蓮宗全国檀信徒協議会 会長

池上幸保 氏

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新年のご挨拶。

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