2013年12月18日号
次期宗務総長に小林順光師
東京都大田区の日蓮宗宗務院で12月18日に開かれた第107臨時宗会で、渡邊照敏宗務総長の任期満了に伴う次期宗務総長の投票が行われ、小林順光師(東京都葛飾区妙源寺住職)が選出された。
前日の17日には議長に望月義仁師(山梨県韮崎市大蓮寺住職)、副議長に内山智洋師(北海道帯広市法華寺住職)が選出された後、内野日総管長猊下(総本山身延山久遠寺法主)を導師に迎え、第106特別宗会の開会式が行われた。また前議長と前副議長、宗会議員の永年勤続者への表彰などが行われ、内野管長猊下が各宗会議員に労いの言葉をかけられた。
本会議では、望月議長が総務委員会を含む7委員会の委員の選任について諮り、各委員の指名が行われた。
第107臨時宗会の本会議では、渡邊照敏宗務総長が退任の挨拶で、「在任4年間で一番大きな出来事は東日本大震災でした。〝今すぐ何をすべきか〟と考え、災害対策本部を設置し、まずは正しい状況把握に努めました。義援金の募集を開始し、現在まで約6億4千万円の募金が集まり、被災地の寺院教会結社、檀信徒にお届けすることができました。日蓮宗の僧侶檀信徒はあたたかい心を持っているのだとしみじみ感じました」などと述べ、感謝を伝えた。
続いて新宗務総長の投票が行われ、小林師が選出された。小林次期宗務総長は「激動する世界の中で宗門は日蓮聖人ご降誕800年、そして未来に向かって前進しなければなりません。まさに千載一遇の慶年をお迎えする中で宗門100年の大計を見据えた有効な政策を実行するため、宗門関係各聖各位の絶大なるご協力をいただき、不惜身命にして宗門興隆のために邁進させていただきます」と選任の挨拶を行った。小林新総長の就任は20日から。任期は4年。