2013年12月10日号
いのりんぴっくin中四国 開催
「環境・平和・いのち」をテーマに行われる、祈りの祭典「いのりんぴっくin中四国」(中四国教区いのりんぴっく実行委員会) が11月30日に香川県高松市のサンポート高松で 開催された。さまざまなイベントを通し、僧侶檀信徒の信仰増進や未信徒とのお題目結縁を目的行われ、約2千人の来場者で終日賑わいを見せた。
メーン会場のオープニングアトラクションでは書道家・矢部澄翔さんのパフォーマンスが行われ、ステージ上に設けられたパネルに今回のサブテーマである「えんむすび」の文字が力強く揮毫された。来賓の渡邊照敏宗務総長は祈りのメッセージで「私たちは祈っています。地球環境を人類の手で壊さないこと。〝平和〟という言葉を叫ばなくてもよい世界になること。一人ひとりのいのちが尊いことを人びとが自覚すること」と述べ、来場者と世界平和への祈りを込めお題目を唱えた。
会場の当地グルメや特産品などの出店、僧侶の企画ならではの法衣などを着る「お坊さん体験」、僧侶と気軽に話をする「お坊さん喫茶」のコーナーが好評で、参加者が笑顔を見せた。
メーンステージでは矢部さんの書道教室が行われ、参加者が舞台で来年の干支の「馬」の字を思い思いに書き、「来年は馬のように躍動したい 」など希望を述べていた。さらに四つ子のキツネに扮したサックス四重奏団「サキソフォックス」の演奏など途切れることなく行われ、終始盛り上がった。
ホールでは、美輪明宏氏が「生きやすい生きかた」と題して講演。紹介されると美輪氏は「レディー・ガガです」と開口一番述べ、笑いを誘った。講演では、「ほほえみを絶やさず、冷静沈着で暖かい心を持つこと、一つひとつの物事に感謝して生きることで幸せを手元に置いておくことができます」と述べ、「私たちは菩薩であるため、自らの言動や行動を常に振り返らなければなりません。菩薩行は辛くても、最後には如来となることが約束されているのです」と法華経の教えを語った。