日蓮宗新聞

2013年3月1日号

日蓮宗加行所成満会 129師、苦修錬行の壱百日

秘法を相承し、人びとに福徳力を授けるため、昨年11月1日から百日間の苦修錬行が続けられてきた平成21年度日蓮宗加行所が成満を迎え、2月10日、千葉県市川市の大本山中山法華経寺(新井日湛貫首)で成満会が営まれた。色とりどりの成満旗が立ち並ぶ中、全国各地からのたくさんの寺族・檀信徒が129師の加行僧を出迎えた。
日の出前の午前6時、加行所の「瑞門」が開いた。厳しい修行に耐え抜いた精悍な顔と、ひび割れた痛々しい足をした加行僧が続々と門をくぐると、待ちわびた出迎えの人びとが加行僧の名前を呼び、涙ぐむ姿も。
午前8時、加行所伝主である新井貫首を導師に成満会が祖師堂で営まれ、全加行僧の壮絶な百日間の証ともいえるしわがれた大音声のお経が堂内にとどろいた。
法要中、新井伝主から成満の許証、佐野前暁伝師から各行代表へ感賞状を授与。また渡邊照敏日蓮宗宗務総長から日蓮宗修法師の任命や、2月28日から3月2日まで行われる沖縄修法布教団の辞令交付などが行われた。
渡邊宗務総長は挨拶で「本年は宗門運動である『立正安国・お題目結縁運動』が1期4年目に入り、全国に流布してきたお題目の種が芽を出す、大変重要な年であります。この年にあってこそ、行僧各上人には本宗独自の布教手段である修法により、檀信徒のみならず未信徒の方たちへの教化活動の原動力となるものと、信じて疑いありません」と期待を込め、祖願達成に取り組んでいくことを要請。
新井伝主は『上求菩提 下化衆生(上を向いては悟りを求め、下を向いては衆生の救済に精進する)』の言葉を加行僧に贈った。
 また佐野伝師は第一線での活躍を加行僧に求め、「よくやった。こんなにうれしいことはない。入行の時に預かった社会的地位と名誉をお返しする」と感極まりながら成満を称えた。
最後に全堂代表の佐々木信教師(北海道誠諦寺住職)が謝辞で「恩に報いるため、全世界の平和と社会に寄与いたします」と誓い、成満会は締めくくられた。
初行で入行した田中潮順師(福岡県妙正寺修徒)を迎えようと、前日に久留米市を出発した同寺檀信徒の一人は「私たちのために〝頑張って参ります〟と言ってくれたお上人の姿を見て、涙が出るほど感激しました」と合掌せずにはいられなかったという。
何かを確かめるように、修行場である常修殿から最後に一人で出てきた佐々木全堂代表。佐々木師は「何よりも人に恵まれました。身心ともに負けないように、健康管理や精神的なものに神経を注いだことで、全員で修行に打ち込み、全員で成満できた。本当にいい修行だった」と加行所を振り返った。

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新年のご挨拶。

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