日蓮宗新聞

2013年3月1日号

新年度、宗門内行事は盛りだくさん

小松原法難七五〇年宗門法要・日向上人第七〇〇遠忌 ほか

 

◇小松原法難七五〇年
4月からの新年度には宗門各所で、さまざまな行事がある。千葉県鴨川市本山鏡忍寺(原日透貫首)では日蓮聖人が遭われた大きなご法難の一つ、小松原法難七五〇年のご正当を迎え、11月11日に内野日総管長猊下(総本山身延山久遠寺法主)を大導師に宗門法要が営まれる。
小松原法難(文永元年=1264)は、日蓮聖人が安房国長狭郡東条郷(現千葉県鴨川市)で地頭の東条景信に襲われたご法難。しかし日蓮聖人はこのご法難によって、「法華経の信仰のために迫害を受けるのは、勧持品に説かれる“我不愛身命 但惜無上道”(命を惜しむことなく、法華経を弘めること)を実践しているからである」とますます法華経の行者の自覚を強められたことから、宗教的意義が強いご法難として後世に語り継がれている。また「自覚」をテーマに掲げる小松原法難七五〇年奉行会の原貫首は、ご法難で殉教した日蓮聖人の弟子・鏡忍房と檀越・工藤吉隆公を末代信徒の鑑として、自らを地涌の菩薩として自覚することが肝要と述べている。

◇大覚大僧正第六五〇遠忌
大覚大僧正妙実上人の第六五〇遠忌法要が、京都市本山妙覺寺(及川日周貫首、4月2日)や大本山妙顯寺(和田日佑貫首、4月3日)、本山立本寺(上田日瑞貫首、4月7日)で執り行われる。大覚大僧正ははじめ真言宗の僧侶であったが、宗門で初めて帝都弘通を果たした日像上人の説法に心打たれ、法華経に帰依した。熱心な布教によって「備前法華と安芸門徒」の言葉で有名な備前法華の礎を築き、祈雨の効験で朝廷から日蓮聖人に「大菩薩」号、日朗上人と日像上人に「菩薩」号、大覚妙実上人に「大僧正」号が与えられた。

◇日什上人生誕七〇〇年慶讃
NHK大河ドラマ「八重の桜」の舞台である福島県会津若松市にある本山妙國寺(伊藤日耀貫首)で日什上人の生誕七〇〇年慶讃法要が4月19日に営まれる。日什上人は天台宗の僧侶として出家。後に日蓮聖人ご遺文に感銘を受け改宗し、下総、相模、遠江、京都とお題目を弘通した。

◇悲母観音像の開眼法要
5月11日には岩手県陸前高田市妙恩寺(風間文静代務住職)で、内野法主猊下を導師に迎え身延山大学学園制作の悲母観世音菩薩像の開眼法要が営まれる。未だ手を合わせて犠牲者を供養する施設などがない被災地。同像の建立は多くの人の期待が寄せられている。

◇佐渡銅像が十周年
佐渡島で金色に輝く日蓮聖人銅像の建立から今年で10年となる。これを記念して5月12日に佐渡銅像十周年記念法要が営まれる。

◇日高上人の七百遠忌
5月17日には大本山中山法華経寺(新井日湛貫首)で同寺第二祖、日高上人の第七〇〇遠忌法要が営まれる。日高上人は日蓮聖人が身延に隠棲されていたときに、給仕していた僧侶。また国宝の『立正安国論』が同寺に恪護された時の貫首。

◇日向上人の七百遠忌
9月1、3日には日向上人第七〇〇遠忌法恩大法要が身延山久遠寺で営まれる。六老僧の一人日向上人は、日蓮聖人ご入滅後、同寺の第二祖として寺門興隆、僧侶檀信徒の教化に努めた。10月3日には千葉県茂原市本山藻原寺(持田日勇貫首)でも遠忌法要が営まれる。

◇オラトリオ日蓮聖人再演
日向上人の遠忌を記念して藻原寺は、黛俊郎氏作曲の「オラトリオ(宗教的音楽劇)『日蓮聖人』」を10月6日に茂原市市民会館で、10月19日に東京都墨田区すみだトリフォニーホールで演奏する。日蓮聖人第七〇〇遠忌以来の再演に向け、現在合唱を含め、練習中である。

◇初いのりんぴっく in 四国
「環境、平和、いのち」をテーマに開催されている「いのりんぴっく」が11月30日、四国に初上陸する。香川県高松市さんぽーと高松で開かれるいのりんぴっくは、俳優の美輪明宏さんの講演や、書道家の矢部澄翔さんの書道パフォーマンスなどが予定されている。

◇中央檀信徒研修道場
日蓮宗中央檀信徒研修道場は5月24日から26日まで山梨県身延山信徒研修道場で、8月31日、9月1日には神奈川県藤沢市本山龍口寺(本間日恩貫首)で開催される。

その他全国各地で遠忌法要などが営まれる。

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新年のご挨拶。

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