日蓮宗新聞
2012年10月1日号
東日本大震災から1年半 慰霊と支援続けることを誓う
佐渡日蓮大聖人銅像護持会上行講(竹中智英代表)は東日本大震災から1年半を迎えた9月11日、宮城県石巻市久円寺(谷川海正住職)で、全国日蓮宗青年会有志とともに慰霊行脚と施餓鬼法要を25人で行った。
月命日ともあってたくさんの遺族らの姿も見られる中、日和山公園下の港町の各所に卒塔婆を立て、唱題行脚しながら回向を行った。一行は午後2時46分、防災サイレンと同時に足を止め市民とともに黙祷しお題目を唱えた。海に向かう行脚の途中、震災で犠牲になった保育園児童の父母らの「私たちの子どものために是非、回向を」の言葉を受け、一行はともに涙しながら読経をした。
その後、久円寺本堂に場所を移し、施餓鬼法要を営んだ。未だ発見されない行方不明者の回向と鶴田真史師(静岡県蓮久寺住職)による復興祈願の祈祷木剣が堂内に響いた。法要後、谷川住職の「今後も一心に復興に尽力して参ります」との言葉を受け、会員らは慰霊と支援を続けていくことを誓った。
法華TV放映中!
京都府第一部宗務所主催・楽しみながら仏教を
京都府第一部宗務所(藤井照源宗務所長)は、インターネットを利用した動画配信制作編成局「Hokke.TV(ホッケ・ティヴィ)を開設した。出演する僧侶らが法華経や仏教についての質問に答えたり、京都で行われた日蓮宗の行事を伝える番組などを配信中だ。
「Hokke.TV」は、11月23日に京都の本山頂妙寺(安藤日瑛貫首)で行われる祈りの祭典「いのりんぴっくIN京都頂妙寺 環境・平和・いのち」にあわせて正式に開局される予定で、現在はいのりんぴっくの宣伝もかねて試験的に5つの番組が定期配信されている。
番組内容は日蓮宗行事の情報番組「3人よればI think 僧!(アイ・シンク・ソー)」、ゲストを招き生き方などを語る「JUZU CONNECTION(じゅず・こねくしょん)」、音楽中心の「ブディリズム」など多彩なプログラムが組まれている。各番組の司会を務める僧侶は、招かれるゲストと軽快にトーク。楽しみながら、仏教に触れることができる番組となっている。
番組編成を担当している杉若恵亮師(亀岡市法華寺住職)は「生放送だけではなく後から番組を見られるシステムで視聴者の数が増えている」と手応えを感じているという。また「今後は全国の僧侶の法話を映像配信で聞いてもらったり、日頃の僧侶の活動報告などを檀信徒未信徒に発信していきたい。地上波にはない番組やニーズに合わせた企画が必要」と意気込みを示した。