日蓮宗新聞
2011年11月1日号
「お会式」の賑わい 池上本門寺に30万人
10月13日は日蓮聖人がご入滅されたご聖日。弘安5年(1282)9月8日、日蓮聖人は病を癒すため、常陸の湯をめざして身延山を出立され、武蔵野国池上にご逗留、旅の途中で10月13日にご入滅された。今から730年前のことである。爾来、全国の日蓮宗寺院・教会・結社では10月から11月にかけて日蓮聖人を偲ぶ「お会式」が営まれている。
ご入滅の地、東京・大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)の12日のお逮夜には午後6時頃から深夜まで約30万人の参拝者がかけつけた。全国から集まった100講中約4千人による万灯練供養が行われ、纏を振る講中の熱気とお囃子、参拝者の歓声が池上の街を包んだ。
翌13日には、酒井貫首を導師に臨滅度時法要が営まれ、大堂内は全国からの参詣者で埋め尽くされた。日蓮聖人ご入滅時に日昭上人が打ち鳴らされたという故事にちなみ、ご入滅時刻の午前8時に酒井貫首が「臨滅度時の鐘」を鳴らすと、参詣者は深く頭を垂れ合掌。報恩感謝のお題目を唱えた。