2011年9月20日号
法光寺(千葉県東金市)が日蓮宗に
中村住職「寺檀和融を旨に仏心を育てていただけるよう精進」と誓う
千葉県東金市の法光寺(中村寛秀住職)が日蓮宗に所属することが決まり、東京・大田区の宗務院で寺院所属辞令伝達式が9月6日に行われた。
法光寺は法華信者であった上総国(現千葉県中部)土気城主酒井定隆が長享2年(1488)に行った領内の寺院を全て法華宗寺院にする上総七里法華と呼ばれる宗教政策で他宗から法華宗に改宗した寺院の一つで、その後単立寺院となった。今回の日蓮宗への所属は中村海栄前住職と総代の日暮貞雄さんをはじめ檀信徒の強い思いを受け、寛秀師の代で実現した。
辞令を手渡した渡邊照敏宗務総長は「寺院が一つ増えるということは、法城の財が一つ増えたということ。甚々の感謝を申し上げます」と慶びを語り、中村住職が「寺檀和融を旨に檀信徒一人ひとりにお題目を宿し、仏心を育てていただけるように精進して参ります」と誓いを述べた。また「行事を一つひとつ増やしながらお寺を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。
同席した当該管区である千葉県東部の冨永観瑞宗務所長は「宗門運動が展開される中、1ヵ寺が増えるということは、教線が増えるということで管区に勢いがつきます。また中村住職はかねてから宗門の地方行政に精通しており、さらなる活躍を期待しています」と語った。