2011年3月10日号
大本山妙顯寺貫首に和田龍昌師
「身の引き締まる思い」
京都市大本山妙顯寺に和田龍昌師(大阪府東大阪市宝樹寺住職)の就任が認証され、住職辞令伝達式が2月15日、東京都大田区の日蓮宗宗務院で行われた。
帝都弘通の霊蹟寺院・妙顯寺は、元亨元年(1321)日像上人の開創。日像上人は宗祖から帝都開教を遺命され、妙顯寺を拠点に京都日蓮教団発展の基礎を築いた。後醍醐天皇から綸旨を受けた宗門初の勅願寺。
2月15日、和田師に権大僧正認証書が授与された後、妙顯寺の住職辞令が伝達された。
渡邊照敏宗務総長は「大本山の維持には大きなご苦労があることと思いますが、宗務所長を務められた経験と人脈を生かしご精進くださるようお願いします」と激励。和田新貫首は「責任を感じ身の引き締まる思い。四海唱導の霊跡の名にふさわしい伽藍となるよう整備に力を入れ、歴代貫首への報恩を尽くしたい」と抱負を語った。
和田新貫首は昭和18年生まれの67歳。立正大学仏教学部宗学科を卒業し、昭和63年から宝樹寺の住職に。平成15年から4年間、大阪市宗務所長を務めた。
平成25年は、近畿・中国地方の日蓮宗発展に大きな足跡を遺した妙顕寺二世大覚大僧正妙実上人の650遠忌を迎える。遠忌法要に向け妙顯寺では大屋根の改修工事が進められており、来年末に完了する見込み。