日蓮宗新聞
2010年9月20日号
大本山北山本門寺貫首に旭日重師
学問所・重須談所の復活を構想
静岡県富士宮市大本山北山本門寺の貫首に旭日重師(御殿場市久成寺住職)の就任が決定し、辞令伝達式が9月6日、東京・池上の日蓮宗宗務院で行われた。
旭師は川名義顕師(富士宮市法華寺住職=北山本門寺執事長)、深澤尊明静岡中部宗務所長とともに登院し、渡邊照敏宗務総長から辞令と激励の言葉を受け取った。
旭貫首は「これから北山本門寺は“重須談所おもんすだんしょ”として復活する基本構想が固まりました。北山をもっと知ってもらえるように、伝統を守りながら開かれた本山を目指していきたい」と抱負を述べた。
式後、旭貫首は「北山は檀家さんが少なく、法縁110ヵ寺があるのみなので経営は難しい。これからは談所(上杉清文所長)を盛り上げ、学問所として宗門に認められるよう努力したい」と語っていた。
旭貫首の晋山しんざんは、昨年11月の本間日諄前貫首の遷化せんげにともなうもの。本間上人の本葬儀は10月26日、旭貫首の晋山式は来年3月29日に執り行われる予定となっている。