2010年5月1日号
本山頂妙寺貫首に安藤信行師
京都市本山頂妙寺の貫首に安藤信行師(愛知県名古屋市妙行寺住職)の就任が決まり、辞令伝達式が4月19日、東京・池上の日蓮宗宗務院で行われた。
安藤師は藤井照源京都府一部宗務所長、鈴木海祥愛知県名古屋宗務所副長とともに登院。渡邊照敏宗務総長から「宗門は今大変な時期にありますが、安藤上人に頂妙寺を護っていただくことが決まり、総長として大変ありがたく思っております。京都は夏熱く冬寒い土地と聞いております。ご法体を大切にご本山をしっかりとお護りください」と激励の言葉と辞令を受けると、「まだ80歳。信仰篤き京都町衆の栄えていた時代に近づけるよう全力で護持丹精に励みたい」と抱負を語った。
安藤師は昭和5年生まれの79歳。東海同朋大学仏教学部卒業後、昭和38年から妙行寺住職を務めている。
安藤師の晋山は前貫首・永田日洵上人の遷化に伴うもの。晋山式が4月24日、頂妙寺で盛大に営まれた。
頂妙寺は、天正7年の「安土宗論」で日蓮宗代表として論破した日珖上人ゆかりの寺院。河原町や京極など繁華街の近くにあって広大な境内に諸堂が整然と並び、山内には江戸時代の絵師・俵屋宗達の墓所もある。
