日蓮宗新聞

2009年11月10日号

日蓮宗加行所入行会

最高気温が25℃まで上がった11月1日、千葉県市川市の大本山中山法華経寺(新井日湛貫首)で平成21年度の日蓮宗加行所が始まった。
今年度は新型インフルエンザの影響もあり入行前から厳しい体調管理を課されたが、予定通りの129人の僧侶が家族や檀信徒に見守られながら入行した。

午前8時、加行所前には剃髪し清浄衣をまとった入行僧が集まり、互いの決意を確認する姿や「生まれる前から知っている上人の成長を実感しています」と無事を祈る檀信徒の姿が見られた。
参籠代表の吉澤順将師(千葉県安立寺住職)は「新型インフルエンザという昨年にはない壁がすでに行僧の気持ちを引き締めている」と逆境のなかの修行に期待を寄せ、全堂代表の佐々木信教師(北海道誠諦寺住職)も「健康管理が第一、全行僧が成満できるように最善を尽くす」と語った。
午前9時、集合の鐘の音に入行僧全員が、いよいよ始まる100日間に身を引き締め、一斉に常修殿へ。
午前9時半、加行所伝主の新井貫首を導師に入行会を厳修。圧倒の力強い入行僧の読経と唱題が堂内外に轟いた。小松浄慎日蓮宗宗務総長は「修法師の育成は宗門の大きな任務」とし、「尊厳に満ちたお姿を一日千秋の思いで待ちわびている多くの人たちがおられることを忘れてはなりません」と激励した。続いて新井伝主は「本年は『立正安国論』が奏進されて750年にあたる佳辰に、行僧の皆さんは入行されました。ぜひ、がんばって下さい」と述べた。
伝師を務める佐野前暁師(福岡県日蓮聖人銅像護持教会主管)は「ただいまから結界壱百日の行に入行いたします。自己を超越して仏と対話し、成満してみなさまに福徳力を授けるのが修行僧の目的です。百折不撓、不屈の精神をもって各聖の社会的地位名誉全て私が預かります」と力強く述べた。
最後に佐々木師が「行堂清規を遵守し不惜身命の決意をもって本日より壱百日間苦修錬行に精進します」と覚悟の旨を宣言した。
 この後、報恩読誦会が行われ、入行僧は行列して奥之院などを参拝し、世間との関わりを断つ加行所の瑞門へ。見送る人たちが「がんばれ」「いってらっしゃい」と入行僧へ向かって声をかけるなか、全行僧が瑞門をくぐり、午後2時半すぎにその扉が閉じられた。
次に瑞門が開けられるのは来年の2月10日。その間の100日、極寒のなか苦修錬行が続く。

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